日本橋の首都高地下化に伴い、都心環状線を江戸橋ジャンクションから切り離し、KK線などを通る新たな環状ルートに変える計画がある。しかし、1959年から供用しているKK線は耐荷重が低く、幅員やカーブの曲率半径は現行の道路構造令が定める大型車の通行基準を満たしていない。 東京都と国土交通省、首都高速道路会社は、大型車が通れる環状ルートを確保するため、KK線の高架橋を強化する案と地下に別ルートを新たに整備する案の2案を検討している。一方で東京都は、「東京高速道路(KK線)の既存施設のあり方検討会」の初会合を10月10日に開催。1年後をめどにKK線の活用策をまとめる方針だ。 こうした検討を受け、地元の中央区も動き出した。中央区環境土木部の三留一浩環境政策課長は、遊歩道化の案を出した理由について以下のように語る。 「補強案は高架下の商業施設の営業に大きな影響が出る他、大幅な改修が必要になるため、国や都