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ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (10)

  • 都市の孤独と、地方『移住女子』のモテ - チェコ好きの日記

    灯台もと暮らし編集長、伊佐知美さんから著書『移住女子』をご恵贈いただき、週末に読んでいました。以下は、そんな『移住女子』の感想です。 移住女子 作者: 伊佐知美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 『移住女子』になると、孤独から解放されるかも? さっそくですが、私が書を読んでいちばん印象に残ったのは、新潟県十日町市池谷に移住した、佐藤加奈子さんのこんなお話。 移住をしてから祈ることが増えました。正月には「どんど焼き」で五穀土壌を祈り、1月の「鳥追い」では鳥害を防ぐために子どもたちが集落を練り歩きます。また11月には「農神祭」が行われ、無事収穫できたことを集落住民全員でお祝いする儀式をします。人間にはどうすることもできない自然相手だからこそ、祈りを捧げる意味があるのだと思います。それは不思議な感覚で、信じる神様

    都市の孤独と、地方『移住女子』のモテ - チェコ好きの日記
  • 感想文:雨宮まみ『東京を生きる』 - チェコ好きの日記

    人の訃報に触れてその人のを手にとってみるという行為は、咎められはしないもののあまり品の良い行ないだとは思えない。だけど、そういえばどんなことを書いていた人だったんだっけ、とAmazonで検索していたらどうにも止まらなくなってしまい、気が付いたときには雨宮まみさんの『東京を生きる』が自宅に届いていた。 東京を生きる 作者: 雨宮まみ出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2015/04/22メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見る 読み終わったとき、私は残念ながらこので雨宮まみさんが描いた世界には1ミリも共感できない、とまず思った。 だけど、私はそもそも「共感」というものに、あまり価値を置いていない。共感できるから素晴らしくて、共感できないから理解できないなんて考えは、悪いけどちょっと幼稚だなーと思う。1ミリも共感できなくても素晴らしいと感じるものはあるし、すごく共感でき

    感想文:雨宮まみ『東京を生きる』 - チェコ好きの日記
  • 世界観なんて何度でも変わればいい - チェコ好きの日記

    「ちょっと海外に行っただけで簡単に変わるくらい薄っぺらいのか、お前の世界観は」という言葉に、長らく有効な返しを思い付かないでいた。ブログには、反論を試みたもののどうも微妙なカンジで終わってしまっている屍が、いくつか横たわっている。 屍No.1:「旅で世界観が変わりました」は軽薄か? 東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 屍No.2:旅好きか否かって、血液型の話みたいなものでしょう 今回は、これらの屍を乗り越えて、上記の突っ込みに対してもうちょっとマシな返しを思い付いたので書く。「この人この話何回やってんだ」と思ってもらってかまわない。私はしつこいのである。 1. 「あなた今幸せじゃないでしょ?」への最強の返しは「はいはい、じゃああなたの頭の中ではそういうことにしといても別にいいですよ」な気がする。ナメた態度で接してきた奴にはナメた態度で返そう。— チェコ好き (@aniram_cze

  • 本当は、もっとゆっくりやって欲しい。/くらしのきほん×箱庭×灯台もと暮らし #スチーブ - チェコ好きの日記

    先日、「くらしのきほん」編集長の松浦弥太郎さん、「箱庭」編集長の東出桂奈さん、「灯台もと暮らし」編集長の佐野知美さんが登壇するトークイベントがあったので、行ってきてみました。うっかり実際のトーク中の写真を撮り忘れ、懇親会で振る舞われたMOMOEさんのごはんの写真しかないのですが、今回は、そんな3つのメディアの共同イベントの感想です。 当は、もっとゆっくりやって欲しい。 突然ですが、みなさんはもしある日、石油王になれることが発覚してお金がジャブジャブ湯水のように使えるようになったら何をしますか? お札に火をつけて「どうだ明るくなったろう」ってやつやりますか? 私は、とりあえずハワイのオアフ島にあるモアナサーフライダーという高級ホテルを2ヶ月くらい予約します。そこで2ヶ月、しこたまを読んで過ごすことにします。そして南国ハワイから下界を煽って遊びます(殺されそう)。 あとは、自分がTwitt

    本当は、もっとゆっくりやって欲しい。/くらしのきほん×箱庭×灯台もと暮らし #スチーブ - チェコ好きの日記
  • 【中東の旅/1】自己肯定感を高めたかったらイタリアに行けばいいじゃない - チェコ好きの日記

    ……と、タイトルにあることは半分気でありつつも半分冗談なんですけど、私は「自己肯定感」という言葉はあまり好きではありません。「またその話かー」と思ってしまうからです。しかし、「またその話かー」となるということは、私を含めた現代の日の一部の人においては、それだけ重要な言葉でもあるということです。 このエントリを書こうと思った直接のきっかけは下記の記事だったのですが、私はこれを読んで、「もう日人が自己肯定感低いのは国民性みたいなものだから、いっそ諦めたらどうか」などということを考えました。 cakes.mu もちろん私は「江戸時代の日人の各藩における自己肯定感に関するデータ」とかは何も持っていないので、国民性といいきってしまうのも横暴なのかもしれませんが、やっぱりラテン系の人々とはちがうのだよ我々は、と思いました。ロシアの人がいくら「寒いのはいやだ、暖かいのがいい」といったって、もうそ

    【中東の旅/1】自己肯定感を高めたかったらイタリアに行けばいいじゃない - チェコ好きの日記
  • 旅好きか否かって、血液型の話みたいなものでしょう - チェコ好きの日記

    フランツ・カフカの名前は、20世紀を代表する作家の名前としてあげることができると思います。有名な話ですが、カフカはチェコ出身のユダヤ人で、プラハ市内の保険局に勤めながら小説を執筆していました。しかし、この人は闇が深すぎたのかなんなのか、ほぼ会社と自宅の往復のような生活を送っていたくせにその想像力の源泉は尽きることなく、歴史に残るような名作(迷作?)をたくさん残しています。まあ、プラハからまったく一歩も出なかったということもなくて、しばしばバルト海であったり北海であったりに旅行に出かけていたみたいですが、これは冒険の旅というよりは療養の旅、リゾートや温泉に行くような旅だったものと思われます。あと、就職したあとも長く実家を離れることなく、両親と一緒に生活をしていたようです。 つまり、私は何がいいたいのかというと、今の我々の感覚で考えると一見「クリエイティブ」とはかけ離れたような生活を送っていた

    旅好きか否かって、血液型の話みたいなものでしょう - チェコ好きの日記
  • 「お腹いっぱい」食べたいの - チェコ好きの日記

    今回は、私のブログのなかでたまにある「自分でも何いってるかよくわからない系」の話をします。なので、細かい定義の誤りや論理的な矛盾はどうかお手柔らかにご指摘いただけると嬉しいです。 ※こういう系 aniram-czech.hatenablog.com 1 すごく感覚的な話になるし、はっきりとした基準があるわけでもないのですが、最近気が付いたのは、「お腹が減るコンテンツ」と「お腹がいっぱいになるコンテンツ」があるなあということです。「コンテンツ」というのは、私が書き手でもあるからかインターネット上で見られるテキストを指すと思ってもらってもいいですが、もっと拡大して紙ののことでもあるし、服や雑貨でもあるし、べ物のことだと考えてもらってもいいです。 どういうことかというと、「お腹いっぱい」という表現を使ったのでべ物にたとえますが、べ物は基的に、べられる量に限度があります。ギャル曽根みた

    「お腹いっぱい」食べたいの - チェコ好きの日記
  • noteを中心としたエッセイっぽい文章のまとめ - チェコ好きの日記

    今年に入ってから「絶対、私やんないわ」とこれまでずっと思っていた毎日更新に期間限定でチャレンジしているのですが、「わりとイケる」と思っていたのに「【日記/10】毎日文章を書くようになって気が付いたこと|チェコ好き|note」を書いた翌日からツライと思うようになりました。これをずっとやっているブロガーさんやライターさんはすごいですね。私は来月の半ばで1回やめます。だけど、毎日更新にチャレンジしなかったら絶対書かなかったような内容の記事もあるので、やっぱり一度は変わったことをやってみるのもいいもんだ、と思いました。 私がこれまでこのブログで中心的に書いてきたのはおそらく「批評」というジャンルに属するもので(きちんとした批評ではなく”批評っぽい”という意味合いですが)、自分が気になった事象に対してけっこう距離をとりながら文章を綴ってきたのですが、毎日書こうと思うとそういった類のものはなかなか難し

    noteを中心としたエッセイっぽい文章のまとめ - チェコ好きの日記
  • 2015年、読んでよかった本ベスト5 #読み終わった本リスト Advent Calendar 2015 - チェコ好きの日記

    www.adventar.org 今年読んだを数えてみたら、現時点で101冊でした。今月末に読み終わるが何冊かあるので、最終的には103〜105冊くらいになるんだと思います。ちなみにこれ、昨年の同時期にまったく同じこといっていたので、読み直したらちょっと笑えました。 aniram-czech.hatenablog.com そんなわけで、今年も読んでよかったな〜と思うを振り返ってみたいと思います。今年は7冊じゃなくて5冊。理由は、なんとなく思いついた数字が5だったからです。 5位 Penのエルサレム特集 Pen (ペン) 2012年 3/1号 [雑誌] 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 2012/02/15メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る いきなりじゃなくて雑誌になってしまうんですけど、しかもこれ今年買ったやつじ

    2015年、読んでよかった本ベスト5 #読み終わった本リスト Advent Calendar 2015 - チェコ好きの日記
  • どこにでもいる人は、どこにもいない。 - チェコ好きの日記

    先月ですが、たまに寄稿させてもらっている「ぼくらのクローゼット」の座談会というかオフ会のようなやつがあり、他の寄稿者の方々とお話させてもらいました。 私が「ぼくクロ」に寄稿したコラム ※現在は見られません わりとクローズドな会だったのでまあ書かなくてもいいかということで流していたのですが、シロクマさんとズイショさんが書いていたのを見たら私も触発されて何か書きたくなってしまったので、書きます。 おじさんの集まるオフ会に出席した - シロクマの屑籠 「普通のおじさん」はどこにいる? - ←ズイショ→ ぼくらのおじさんとおばさんの暗い話 「ぼくらのクローゼット」、略してぼくクロは、哀愁漂うというか、どこか加齢臭のするメディアでして、若くてキラキラした将来性のある方々が作る/またはそういう方を想定読者としている他のメディアとは、一線を画する存在です(たぶん)。先月参加したオフ会は寄稿者のなかでは私

    どこにでもいる人は、どこにもいない。 - チェコ好きの日記
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