学校法人「幸福の科学学園」が文部科学省へ認可申請した「幸福の科学大学」(千葉県)をめぐり、認可を審査する委員などに対する不適切行為が報告された問題で、下村博文文科相は31日の閣議後会見で「設置認可制度の根幹にかかわることで、まことに遺憾」と述べた。 文科省の大学設置・学校法人審議会は29日に大学設置基準などの要件を満たさないと判断し、同校の開設を認めないよう下村文科相に答申した。文科省は31日付で不認可を通知する。 審議会は、審査中に同学園の創立者である大川隆法氏の著作が委員に送付されたことなどを受け、「認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為が行われた」とも報告した。これを受け、文科省は同学園による大学設置を最長5年間認めない対応を検討している。