千葉県の房総半島からおよそ350キロの海底に、コバルトなどの希少な金属「レアメタル」を多く含んだ岩石の集まりが、東京23区の面積のおよそ1.5倍の規模で広がっていることが、海洋研究開発機構などの調査でわかりました。機構では、日本近海での海底資源開発の可能性について、引き続き調査を進めたいとしています。 その結果、古い海底火山の水深1500メートル付近から5500メートル付近にかけて斜面全体が「コバルトリッチクラスト」で覆われ、その面積はおよそ950平方キロメートルと、東京23区の面積のおよそ1.5倍に匹敵する規模で広がっていることがわかりました。 また、「コバルトリッチクラスト」の層の厚みは10センチ余りあり、世界のほかの海域で見つかっているものよりも2倍前後、厚みがあることもわかったということです。 調査を行った海洋研究開発機構の鈴木勝彦ユニットリーダーは「本州から近い海域にこれほど大量