街のシンボルとして親しまれていた静岡市の大鳥居が9月、市に撤去された。老朽化を危惧した市民の要望を受けたものだが、この大鳥居、実は所有者が分かっていない。市が調査したところ、少なくとも40年以上前から不明であることが明らかになった。一体、誰が建てたのか……。「大鳥居の怪」の真相が気になり、関係者を訪ね歩いた。【古川幸奈】 まずは撤去した静岡市へ 大鳥居は高さ12メートル、幅16メートル。静岡市清水区の県道に鎮座し、車や人がその下を行き交うのが日常風景となっていた。「誰が建てたのか。皆目、分からない。釈然としません……」。撤去した市の土木事務所を訪れると、秋山恵範(とものり)所長補佐がため息をついた。 市が所有者を調べ始めたのが2017年9月のこと。大鳥居は1975年、土地区画整理事業の補償工事で県が造り直したとの記録がある。当時担当した県職員や、工事を担った職人に聞き取りをし、県の資料保管
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