「蟹取県(かにとりけん)」からカニの干物を全国に-。富山県の水産加工会社が鳥取県境港市に進出し、境漁港で水揚げされるズワイガニを原料にした干物生産に乗り出す。うま味や香りを残す独自の加工技術を生かし、漁獲シーズン外もカニを味わえる商品として年内の発売を目指す。 境港市で生産を始めるのは、水産加工品製造販売のIMATO(イマト、富山県射水市)。漁業を営む東海勝久社長(44)らが2018年4月に創業した会社で、富山名産のベニズワイガニを原料とした看板商品の干物「越の干蟹(ほしがに)」は、むき身を乾燥させて水分を抜く一方、うま味を凝縮させる加工技術を富山県食品研究所と共同開発し、商品化した。カニの干物は全国的に珍しく、おつまみのほか、炊き込みご飯用や麺類の具材などとして需要があるという。 【詳しくは本紙紙面をご覧ください】