キックオフイベントで大漁旗を手に抱負を述べた菅原茂・気仙沼市長(中央)やフィッシャーマン・ジャパンのメンバーら=宮城県気仙沼市で 東日本大震災後、就業者数の減少と高齢化に直面する水産業の担い手を増やそうと、気仙沼市は、一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」(石巻市、FJ)と連携し、漁師希望者の定着支援を始めた。市内の漁業者はこの15年で約6割減少。地域外から新規に志す若者の確保が急務になっている。 定着支援事業は、石巻市で新規就業者を迎えた実績のあるFJに気仙沼市が依頼し、希望者と地元の漁師をマッチングする。市とFJ、県漁協が参加。市魚市場前で早朝から入れる銭湯や食堂を運営し、漁師が暮らしやすい街づくりを目指す一般社団法人「歓迎プロデュース」が、就業希望者の相談窓口を引き受ける。 10月に気仙沼市・唐桑半島で1泊2日の秋サケの刺し網を行う短期研修を行うほか、東京で開かれる就業支援フェア