国内の近代洋服発祥とされる「神戸洋服」ブランドの展示会が11日、神戸市中央区の神戸クリスタルタワーで開かれた。 量販店の台頭などで需要は低迷。そこで職人と販売業者の組合が初めてタッグを組み、スリムに見える新スタイルも提案している。12日もある。 神戸洋服は、神戸港開港の翌年の1869年(明治2年)、英国人が居留地に洋服店を開いて以来の歴史を持つ。 しかし、量販店の急増や不況などで、1着20万円はするオーダーメード・スーツの注文は近年減少し、職人も約20年前の5分の1まで減っている。 これまで、職人でつくる「県洋服商工業協同組合」(27人)と、販売業者でつくる「神戸洋服匠(たくみ)の会」(19社)は別々に展示会を開いてきたが、「オーダーメードの魅力や、職人の技術を伝えたい」と今年初めて合同で開催。神戸ものづくり職人大学(神戸市中央区)の生徒らと新たに開発した「おなか回りが気になる35歳以上」