かつて若者を中心に人気を集めた情報誌「ぴあ」(首都圏版)が最終号を発行し、休刊となった。部数の減少に歯止めがかからず、39年の歴史に幕を下ろした。 インターネット上には、同誌を愛読していた人から「昔はお世話になった」と懐かしむ声があふれる。ぴあはネットによる娯楽情報の提供を継続するが、シンボルだった雑誌「ぴあ」が消えることを惜しむ人は多い。 朝刊1面を使ったカラー広告でお別れ 「ぴあ」が創刊したのは1972年。主に若者を対象に映画やコンサート、演劇、スポーツといったイベント情報を提供するメディアとして、最盛期には50万部に達する人気雑誌となった。イラストレーターの及川正通氏が独特なタッチで描く著名人の似顔絵の表紙や、ページの端に読者からの短文投稿を掲載する企画など、単なる情報ツールとしてだけでない誌面づくりも読者を引きつけた。 だがインターネットの普及で、イベント情報を入手する手段が雑誌か
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