滋賀県は12日、野洲市北桜の県森林センターの裏山で、最悪の場合、命にもかかわる猛毒キノコ「カエンタケ」が見つかったと発表した。 甲賀市水口町の「みなくち子どもの森自然館」近くの山中でも確認されており、県は「見かけた場合、絶対に触れないように」と注意を呼び掛けている。 同センターによると、カエンタケは触れると皮膚がただれ、食べると運動や言語の障害を引き起こし、死亡するケースもある。 県森林センターは8日、センター近くの山中の3か所で見つけた。カエンタケは一般的には3~15センチの大きさで、円筒形で人の指のような形にも見える。表面は赤色やオレンジ色だ。1999年には新潟県で死亡例の報告があり、90年代には各地で中毒例があった。 カエンタケは高温多湿を好み、梅雨から秋にかけて繁殖し、今が繁殖のピークとみられる。 センターは「県内のほかの場所でも繁殖している可能性がある。子どもが珍しがって触らない