岐阜県瑞浪市化石博物館は、約1700万年前の地層から、タコに食べられた穴が殻に残っているホタテ貝の化石を見つけたと発表した。 同館によると、タコの捕食痕を残すホタテ貝の化石が国内で確認されたのは初めてという。19日から一般公開を始めた。 ホタテ貝は、同市明世町で見つかったもので、縦4・8センチ、横4・4センチ、直径約0・8ミリの穴が残っている。タコは約1億4000万年前から生存したと考えられ、捕食する際、殻を溶かす分泌物を出して貝やカニの殻に穴を開けるという。 タコの捕食史を研究している同館では、2011年頃から同館所蔵の貝化石約4万点を調査した結果、捕食痕を残す貝化石230点(約4000年~1700万年前)が見つかり、さらに調査を進めていた。 また、同館所蔵の約7000点のカニ化石も同様に調査し、愛知県田原市で約33万年前の地層などから、捕食痕が残るカニ化石5点も見つかったという。 発見