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ブックマーク / iteau.hatenadiary.org (12)

  • 托卵考 - extra innings

    カッコウの托卵は、寄生相手の卵・ヒナを殺してしまうので、カッコウ自身にとっても絶滅の危険を伴う。AIDSウィルスの場合、寄生相手もろとも自身も消滅してしまうので、結果的に、共生志向のものが代を重ねるにつれ残ってゆくことになる。 しかしカッコウの場合は、エゴイスティックに振舞うほどその個体が生き延びる確率は高くなるので、利己的な遺伝子の結果、種や亜種が絶滅してしまう可能性が高い。 托卵は私見ではおそらく当初は巣を借りる行動から始まったのではないかと思う。他種の巣を乗っ取り、卵を産み落としたところで奪い返されて巣を放棄した、それが結果的により多くの卵を産み、より多くのヒナが育つことにつながったゆえに遺伝として固定されたのだろう。 最初は寄生相手の防衛能力も低く、托卵行動は爆発的に成功したと考えられるが、寄生相手が防衛能力を強めるにつれ、托卵は巧妙化せざるを得なくなった。 寄生相手の卵に似せた卵

    托卵考 - extra innings
    emiladamas
    emiladamas 2012/02/08
    改めて読み直しても”種レベルでいうならば、托卵のために、カッコウは絶滅へと至る隘路にはまり込んでいるというしかなく” 根拠無しこんな断言できるのはすごいなー
  • ケビン・メア氏の「沖縄侮蔑」講演問題について - extra innings

    メア氏講義メモ私訳 - 極東ブログで、finalventさんが批判されたのは訳が恣意的過ぎたからである。極端に例えて言うならば、「あいつは異常者だ」という発言を「彼は非凡な人です」と訳したようなもので、テキストを作り変える意味合いをfinalventさんの訳は持っていた。 これについて、finalventさんは、メア氏問題の背景で次のように語っている。 私訳したのは、「ごまかしとゆすり」というメディアの訳語が一人歩きしているので、この時点で可能なかぎり妥当な文脈を捉えてみようとしただけにすぎない。 しかしそれは「妥当な文脈」以上のものであった。全体に、finalventさんの訳は意図的に攻撃的なニュアンスが和らげられていて、テキスト自体を忠実に追ったものではない。そのテキストの妥当性に疑念があるゆえに、敢えて意図的に和らげたというのであれば、先にそう明言しておけばいいだけのことであって、好

    ケビン・メア氏の「沖縄侮蔑」講演問題について - extra innings
  • 中国と英国の「ケシ」摩擦 - extra innings

    英国、中国のイチャモン受け付けず ケシの花めぐる“歴史摩擦” - MSN産経ニュース 僕としては、これについてはどこからどう見ても、キャメロンを弁護する余地はないと思う。 兵士たちを追悼するのは指導者としては当然の責務だとしても、基的には他国には関係がない話である。訪中という外交の場面で、そもそも第一次大戦の兵士を追悼するシンボルであるポピーの意匠を身に着けることは英国という国家の「私事」であって、相手がいる場面でやるべき話ではない。 もちろんこれがまったく中立的なものであるならば、わざわざ目くじらをたてる人もいないだろうが、それを中立的とみなすこと自体すでに自己に無批判な独善性の現れであるともいえる。例えばドイツの首相が、ナチス党員を含む大戦の「犠牲者」を追悼するシンボルを身に着けて外交場面に出席したならば、過去においてドイツと交戦関係にあった当事者でなくても、相手側にはそれを受け入れ

    中国と英国の「ケシ」摩擦 - extra innings
  • 駝鳥化する保守 - extra innings

    進化生物学の有名な仮説に「赤の女王仮説」と言うものがあります。内容は大雑把に言えば、生き残るためには変化しなければならないと言うものです。 私はこの仮説について考えるたび、アイザック・アシモフが創作したスペーサーと呼ばれる長命人種の運命について考えます。200歳、400歳、あるいはもっと寿命が長いスペーサーの社会は、高度な文明を持ちながら、短命人種(つまり私たち)との抗争に破れ、滅びてしまいます。 死がないところには結局、発展もなければ未来もないのです。 保守とは何か、いろいろな定義があろうかと思います。 私は好意的にそれを見るならば、伝統を重視する態度だと言えるかと考えています。 ラディカルに陥りがちな革新にブレーキをかける存在だとも言えます。 そのこと自体の妥当性は、内容によって左右されます。つまり、私たちの車が崖に向かって走っているならば、ブレーキをかけるべきですし、強盗が追いかけて

    駝鳥化する保守 - extra innings
  • 憎悪を基盤に置く保守主義 - extra innings

    の「保守」は社会主義 - 田中良紹の「国会探検」 日自民党と民主党との間に英国の保守党と労働党や米国の共和党と民主党のような違いを作れるかと言えば難しいと私は思う。なぜなら日の「保守」は戦前から一貫して「社会主義的経済政策」を推進し、戦後はまるで官僚と一体化して、ソ連や中国もうらやむ社会主義的成果を作り上げてきたからである。 これまでの日に社会主義的政党はあっても、英国や米国のような保守政党は存在しなかった。自民党は「保守」を自称してきたが、世界から見れば一党独裁の社会主義政権である。それが官僚の作成した計画経済で高度成長を成し遂げた。その結果、世界でも例を見ない貧富の差の小さい一億総中流国家を作った。その成功体験を持つ自民党が、そもそもの力の源泉を投げ捨てて、英国や米国のような保守政党に脱皮できるのだろうか。 英国の保守党と労働党との間には基的に富裕層と労働層を支持基盤にす

    憎悪を基盤に置く保守主義 - extra innings
  • 自民党が国を滅ぼす - extra innings

    http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100212/212656/ 野田聖子代議士は、郵政民営化とその後のごたごたでの動きが筋が通っていないにもほどがあり、自民党を敗北させる一因を作ったと私は見ている。しかしそれはそれとして、グランドデザインの構想力では私も実力を認めていて、いわゆる自民党にあまたいた総理候補の中ではかなり上等な部類であると思う。 リンク先の記事で彼女が述べていることには一言一句同意であり、つねづね私も述べてきたことだ。 少子化政策は国家の根幹を左右する最重要問題であり、その効果的な実施を阻害してきたのは保守派、自由民主党とその価値観であって、この国を滅ぼすのは保守であると。 好みや信念やらイデオロギーやら一度すべて捨ててしまえばいいのである。単純に効果と費用だけでまずは事象を眺めてみればいいのだ。 欧州で比較的出生

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  • 親の因果が子に報い - extra innings

    親の因果が子に報いる、特に負の要素であるならば、そういうことが現代社会ではあってはならないわけである。 そうした要素を完全に除去できるわけではないが、政府が加担するのであれば話は別で、公共が加担して親の言動の責を子に負わせるようなことはこれはもう絶対にあってはならないのである。 ところが、日国憲法でも定められているようなごく基礎的な法認識さえ踏まえていないような、夢見がちな人たちが多数いて、「恨むなら親を恨め」などと言う人がしばしばいる。 そうした人たちが現実主義を気取るのは笑止と言うしかなく、小学校の社会科からやり直してはいかがでしょうかと言いたくなる。 代理出産の問題、民法の300日規定の問題、婚外子差別の問題、そして国籍法の問題。 訴訟になり、違憲判決が出たものもあればそうではないものもある。 違憲判決が出ていないにせよ、それは立法権との兼ね合いから留保されているのであって、立法府

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  • イザヤ・ベンダサンとかポール・ボネとか - extra innings

    http://anond.hatelabo.jp/20100130155001 ガメ・オベール氏がブログを削除したらしい。id:Apeman氏に「偽造」を指摘されての結果らしいが、どちらも嫌いな私は両者が潰しあうのは大歓迎である。もっとも、ガメ・オベール氏は「潰しあう」レベルには全然達していなかったようだが。 増田氏と同様に私もガメ・オベール氏が偽外国人だと目算をつけていたが、理由もやはり日語力と英作文であった。当にごく稀に、日語ネイティヴレベルに達する日語を書く外国人もいるので、一概にそれだけで「嘘」とははねつけられないが、ドナルド・キーンにさえ改行が少ない等の洋臭が残っているものだ。 中国人や中国語環境で育った中国系人なら稀にそのレベルに達する人を見たことがある。アングロサクソンでは更に極めて稀、CIAレベルだろう。ただ、CIAならネイティヴに協力者を仰ぐはずである。それくらい

    イザヤ・ベンダサンとかポール・ボネとか - extra innings
    emiladamas
    emiladamas 2010/01/31
    そんなに嫌いで怪しいと思ってたならもっと早く言えばいいのに佐藤藍子じゃあるまいし。むしろ、日本語ネイティブじゃないとCIAクラスじゃないかぎり残るという「洋臭」が気になる。そっちの方が知りたい!
  • 統帥権干犯問題化する天皇の公的行為問題 - extra innings

    玄倉川さんが憤っておられる。 自縄自「爆」の鳩山政権 - 玄倉川の岸辺 問題探知能力の無さはいかにも鳩山首相らしいし、問題を不必要に拡大してゆくのはいかにも原理主義者・小沢一郎らしい。 政局的な論として言えば、私は玄倉川さんのご意見に同意であるし、こうしたことが起きるだろうと思ったから、小沢さんが代表を辞任した後の後任に鳩山さんが収まったのには懸念を抱いたし、小沢さんには早々に引退して欲しいと思っている。小沢さんの功績と能力は認めるが、マイナス面も甚だしい。 当初の予定通り、自分自身言っていたように、参院選のことだけに集中すべきだろう。 しかしながら、ことが起きてしまえば、筋論を曲げるわけには行かない。 もっとも重要で基的な筋論は、日は基的に国民主権の共和国であるということだ。 12月16日に宮内庁の岡弘文官房審議官は、「公的行為なので内閣の助言と承認は必要ない」と述べた。とんでもな

    統帥権干犯問題化する天皇の公的行為問題 - extra innings
  • 天皇の政治利用について - extra innings

    従来ルールをごり押しして、習近平・中国国家副主席と天皇陛下との面談を政府がセッティングしたことについて各方面から批判が相次いでいるが、毎度毎度で申し訳ないのだけども、その代表的な意見として、雪斎氏の論を取り上げ、反駁したいと思う。 http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-9f8d.html 現内閣は、自分の政治上の都合のためならば、皇室に関わるルールを曲げることにも抵抗を感じていないらしい。「政治利用ではない」という説明は、どうみてもおかしい。今回の件は、二重の意味で「異様」でえある。 昭和天皇の、天皇初となる欧州外遊の際、政府は来、経由地に過ぎないアラスカで式典を設けることによって、「日の天皇が始めて外遊した地はアメリカ合衆国」とし、同盟国に対して顔を立てた。それを自民党政府の「自分の政治上の都合」と見る人は滅多にいない。

    天皇の政治利用について - extra innings
  • DNA鑑定義務化法試案 - extra innings

    私はそもそも、法務省の運用で充分に偽装認知は防げる(少なくともこれまでと同程度には)と思っているので、法律上の問題や費用、手間、正確さの担保を考えれば、DNA鑑定は不要であり、全体の利益を損なうと思っている。利益があるとすればそれを求めている人たちを心理的に安心させることだけだ。 飴をしゃぶらせなければ泣き喚くとは、どれだけ幼稚な話かと嘆息するが、それでも彼らもまた国民であるには違いない。国民を安心させるのも意味がない話ではないだろう。 仮に義務化をするとして、最大の問題である検体の入手の絶対性をどうやって満たすかについて考えてみる。 今回の法改正の対象者は生後認知を受けている外国籍の、父親が日人である未成年者なので、認知に際して鑑定を義務づければ、その後の手間は省ける。 父親が自発的にであれ、強制的にであれ、認知をする際には父親が同定され補足されているのだから、その時点で鑑定の強制は(

    DNA鑑定義務化法試案 - extra innings
  • 国籍法におけるDNA鑑定問題について - extra innings

    id:kibashiri氏の、 http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20081122 を読む。ブックマークタグで「これはひどい」が雲霞の如くつけられているかと思えば、案外好意的な意見も多いよう。 氏の誤解を指摘するコメントもついているが、何か氏がレスポンスするかと思って数日、見守っていた。しかし動きが無いようなのでこの記事を書くことにした。 国籍法改正についてDNA鑑定が義務化されていないことを不備とする意見は多いが、それらのうち、少なくとも法務省が国会答弁で提示している、それによって生じる問題をどうやって解消するのかまで考察している意見は皆無に等しい。 考えられる問題点を列挙してみる。 a.物理的にDNA検体を得られない場合はどうするのか。 既に多くの人が指摘しているように、国籍確認は民事であり、民事ではDNA鑑定は強制不可能である。子を認知している父親がすべ

    国籍法におけるDNA鑑定問題について - extra innings
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