Vimのdoautoallコマンドはいろいろな問題のあるコマンドで、私にとって悩みの多い機能でした。 しかし 8.2.2596 の変更によって問題のすべてが解決しました。 本記事ではこのコマンドの問題点とこのパッチの意味について解説します。 なおコミットメッセージは:doautocmdとなっていますが、:doautoallが正解です。 この記事は、バッファとウィンドウ、タブ(ページ)、イベントに関して理解していることを前提としています。 これらについてのヘルプは以下を参照してください。 vim-jp.org vim-jp.org doautoallコマンドは、すべてのバッファに対して指定したイベントを発火するコマンドです。 例えばdoautoall FileTypeはすべてのバッファにFileTypeコマンドを発火します。 このコマンドの困る挙動の例を挙げましょう。 例えばWinEnter