兵庫県西宮市の若手経営者らでつくる西宮青年会議所(西宮JC)が西宮市内の高校生3223人に地図を示して日本の国境を描かせる調査を行ったところ、正解できた生徒は全体の2%にも満たなかったことが分かった。日本固有の領土である沖縄県・尖閣諸島をめぐる中国船による領海侵入など横暴な行動が相次いでいるなか、西宮JCは生徒の大半が国境を正しく認識していない状況を深刻に受け止めている。 調査は昨年12月から今年3月にかけて西宮JC青少年委員会が実施した。有効回答数は3223人。生徒に千島、樺太と北方四島、日本海、東シナ海(南方)の3種の地図を示して日本の国境を描かせた。 結果、南方の国境の正解率は20・5%の660人。北方の国境の正解者は444人(13・8%)で、日本海の国境を正解したのは197人(6・1%)。全問正解者57人(1・77%)だった。国境の中でも中国船による領海侵入など横暴な行動が相次いで