ブックマーク / book.asahi.com (4)

  • 「民主主義を装う権威主義」書評 露骨な不正を避け公平性を演出|好書好日

    民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 (叢書21世紀の国際環境と日) 著者:東島 雅昌 出版社:千倉書房 ジャンル:政治・行政 「民主主義を装う権威主義」 [著]東島雅昌 民主主義とは競争的な選挙を行う政治体制を指す。この定義が政治学の世界で定着したのは、米ソ冷戦の時代だった。野党の参入の有無という基準には、ソ連を明確に独裁体制として分類できる利点があった。 だが、書によれば、この定義で民主主義と独裁体制を区別できた時代は過去のものだ。米ソ冷戦が終結して30年、今日では独裁体制の8割が選挙を実施し、野党の参加を認めている。 こうした独裁体制は、暴力的な威嚇や選挙制度の操作によって、最初から与党が選挙で圧勝するように仕組む場合も多い。しかし、一部の独裁体制は、あからさまな選挙不正からは距離を取り、大衆的な支持基盤を固めることを重視する。 では、なぜ独裁者が選挙を操作しない

    「民主主義を装う権威主義」書評 露骨な不正を避け公平性を演出|好書好日
    enderuku
    enderuku 2023/05/10
    多額の資金や人的資本を事実上の出馬要件にして低所得者の意見を排除してる日本の民主主義は実際は民主主義じゃない。実際は一部の人間の都合のいいように政治が回っている
  • 「人びとはなぜ満州へ渡ったのか」書評 「貧しさゆえに」の移民像を覆す|好書好日

    人びとはなぜ満州へ渡ったのか 長野県の社会運動と移民 (金沢大学人間社会研究叢書) 著者:小林 信介 出版社:世界思想社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 人びとはなぜ満州へ渡ったのか―長野県の社会運動と移民 [著]小林信介 関東軍の武力を背景に日中国東北部で建国を宣言した「満州国」。版図内に一時は百万人を超える日人が暮らしていた。書はその約三分の一を占める開拓団員、青少年義勇軍ら、「農業移民」を研究対象とする。 移民たちは「貧しいがゆえに、新天地を求めて自ら満州に渡った」とされてきた。だが、全国最多の農業移民を送出した長野県各地域の経済状態と移民数を詳細に検討した著者は両者の間に因果関係は存在しないと考える。 その代わりに仮説として示されるのが「バスの論理」、つまり「あの村が行くのなら自分の村でも」と移民送出を競い合う構図だ。実際、高送出地域は県道等で繋(つな)がり、競争心理が連

    「人びとはなぜ満州へ渡ったのか」書評 「貧しさゆえに」の移民像を覆す|好書好日
    enderuku
    enderuku 2015/06/14
    みんなやってるからって昔は家建てて数十年のローン組んでたんやで。今も皆やってるからって年金払ってるし。人間はそうそう変わらんわなー
  • 「戦場の軍法会議」書評 形骸化していた「法の正義」|好書好日

    戦場の軍法会議―日兵はなぜ処刑されたのか [著]NHK取材班、北博昭 昭和史、とくに太平洋戦争の内実を継承するのに、NHKのディレクターの果たす役割は大きい。これまでも中田整一、片島紀男らは資料発掘や新視点などを提示してきたし、定年退局後も幾つかの関連の著作を発表している。 この書は、その系譜に連なるといっていいが、陸海軍内部の軍法会議のからくり、法務官と死刑宣告を受け処刑された上等機関兵の関係者などを丹念に訪ね歩いて戦争と司法のあり方を問うた質の高い書である。放送関係者の筆調は映像的かつ表層的だが、戦争など露ほども知らない世代が、協力者の一橋大の吉田裕教授や近代史研究者の北博昭氏の助言や資料によって戦争の根源的な矛盾に気づいていく様は説得力がある。 海軍法務官の馬塲(ばば)東作の残した文書、そこにひそむ「法の正義」が形骸化していた事実。正直にいえば法務官の書類は未(いま)だ隠蔽(いんぺ

    「戦場の軍法会議」書評 形骸化していた「法の正義」|好書好日
    enderuku
    enderuku 2015/02/25
    中国共産党指導部と足並みを揃えていくって感じなのかな 「日本をたたくことによって習指導部は求心力を高める」王外相発言で中国共産党関係者http://www.sankei.com/world/news/150224/wor1502240041-n1.html
  • 安田浩一「ネットと愛国」書評 過激さの背後にある承認欲求|好書好日

    ネットと愛国―在特会の「闇」を追いかけて [著]安田浩一 在日コリアンに差別的なスローガンを浴びせかけ、過激な行動を繰り返す在特会(在日特権を許さない市民の会)。彼らがデモで叫ぶ罵声は、侮蔑の言葉で満ちている。安田はメンバーへの取材を繰り返し、その実像に迫る。 在特会の生みの親は、桜井誠。現在も会長として運動の先頭に立つ。しかし、その来歴や素顔は判然としない。安田は、彼の地元を取材し、その「地味」で「目立たない」青少年期を明らかにする。 無口で物静かな少年は、いかにして冗舌で攻撃的な「ネット右翼のカリスマ」になったのか。桜井は、ネット掲示板韓国北朝鮮を批判し、注目を集める。次第に一部で過激なスタイルが受けはじめると、激烈な口調が加速した。 学歴社会から弾(はじ)かれ、警備員や役所の非正規職員として働いてきた彼は、役所や教育機関に対して攻撃的だ。そして、在日コリアンの「特権」を誇張し、既

    安田浩一「ネットと愛国」書評 過激さの背後にある承認欲求|好書好日
    enderuku
    enderuku 2012/05/16
    日本人はもっと在日特みたいに動物本能を丸出しにした方がいいと思うよ、話し合いじゃ動かない世の中、相手にどれだけ自分の怒りを見せるかで物事が動く世の中になってきていると思う
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