朱建栄・東洋学園大学教授、テレビなどにも度々出演し、やや甲高い声で中国側に立った発言を続けていたからご記憶の向きも多かろう。 〈「日本在住の中国人言論人のなかで、朱さんの中国共産党との繋がりはトップクラス。ある意味、御用学者なわけです。番組出演の前には、携帯電話で中国大使館などに連絡し、その日の発言内容についてどこまで話していいのかなど確認するほどでした」(あるテレビ局の幹部)〉 『週刊新潮』(8月29日秋風月増大号)が、この朱建栄教授が7月17日、上海で消息を絶ったことを報じている。 「日本叩(たた)きの切り札は軟禁中『二重スパイ』の有名教授」 要は二重スパイの疑惑で中国の国家安全部に拘束されているらしい。 「日本華人教授会議」なる組織の代表を務める朱建栄氏が〈「日本の外務省職員らともかなり頻繁に懇談会を開いて」(中国ウオッチャー)〉〈日本側の機密情報を入手すべきところを、逆に中国側のそ