前代未聞である。週刊朝日の満を持しての大型連載、ノンフィクション作家佐野眞一氏の『ハシシタ奴の本性』が連載第一回目にして打ち切り。一体何が起きたのか。 わずかな期間だが、僕も契約編集者として朝日新聞東京本社内の「週刊朝日」編集部に在籍した身である。編集部の雰囲気も思い出しながらいったい何が起きたのかを考えてみたい。 因みに僕は朝日新聞のニュースサイト「WEB RONZA」http://webronza.asahi.com/の執筆者の一人なのだが、この問題はさすがに取り上げまい。という事で、ブロマガでこの問題について書いてみようと思う。 では、まず色々な意味で話題の連載とその騒動について第一印象から。 タイトルが『ハシシタ』とあるのにドキッとした。おいおい、大丈夫なのか、と。あるいは、なぜこのタイトルなのか、と。「ハシモト」ではなく「ハシシタ」としたのは明らかに「橋の下」を意識しているし、