吉野家、元気寿司も……「仕事」のような破壊行為 事実、特に大規模な衝突の現場では、デモ隊の勇武派(警官隊との衝突を辞さない過激グループ)はかなり統制された動きを見せている。デモ隊が常用するメッセージシステムTelegramの公式チャンネルにアップされた前線部の分掌図を見ると、最前線で火炎瓶や石を投擲する攻撃部隊、催涙弾を無効化する防御部隊など、役割分担も整っているようだ。 衝突の最前線における勇武派の陣形。デモ隊側の公開情報と、筆者の実地観察をもとに作成。休日の金鐘地区の政府総部前などでは比較的きれいに陣形が保たれた衝突が見られる。警察側も負けておらず、地下鉄をトーチカにして勇武派の側面に出現して奇襲するなどして陣形を崩す ©安田峰俊 また8月末ごろからは衝突の正面戦線とは別個に、数十人程度の遊撃部隊が周囲の地下鉄駅や民間店舗への落書きや破壊・放火を繰り返すようになったが、こちらの動きも非