ギリシャの首都アテネで、欧州委員会の事務所前で開かれたデモで燃やされる欧州連合(EU)旗(2015年7月2日撮影)。(c)AFP/Louisa Gouliamaki 【7月3日 AFP】何年も続く経済不況に、悪化する一方の失業率、そして1週間に及ぶ銀行休業――デフォルト(債務不履行)危機に揺れるギリシャで、将来を不安視した若者たちが国外へ脱出する動きが加速している。 「ギリシャには将来がない」。家計を助けるため大学中退を余儀なくされたダニ・ヨルダケさん(21)は、ため息をついた。「美しい国だ。でも、ここに住んで毎日、苦しんでいる自分の姿は想像できない」 若年層の失業率が50%近くに上る中で欧州連合(EU)などとの金融支援交渉が決裂したギリシャでは、ダニさんと同年代の若者たちが続々と出国の準備を進めている。起業家支援団体「エンデバー・グリース(Endeavor Greece)」によれば、20