先月、首都圏で発売された新築マンションの戸数は、これまで低調だった都心部以外の地域で大型のマンションが発売されたため、前の年の同じ月を23%余り上回って2か月連続のプラスとなりました。 地域別に発売戸数を見ますと、売れ行きが好調な東京23区が前の年の同じ月より12.8%増えただけでなく、神奈川県が2.3倍余り、千葉県でも2.4倍余りと大幅な伸びとなりました。 新築マンションの発売戸数は、円安や人手不足によってコストが上昇し販売価格が値上がりしたことで、特に都心部以外の地域では、購入者のニーズと合わず減少傾向が続いていましたが、大型のマンションが発売となったことで全体を押し上げました。 不動産経済研究所は「再来年に消費税率が10%に引き上げられることを見込んで、開発業者が都心部以外でも大型のマンションを手がけ始めている表れではないか」と話しています。