ヘッジファンドのエレメント・キャピタル・マネジメントは投資家に資金引き揚げを促し、拒否する一部の投資家には強制的に償還している。同社は運用資産を約30億ドル(約4000億円)減らす考えだ。 事情に詳しい複数の関係者によると、2年連続でリターンがマイナスに陥ったエレメントは、規模が大きくなり過ぎたと考えており、こうした措置で機動性が増すとみている。エレメントの担当者はコメントを控えた。ジェフリー・タルピンズ氏率いる同社の運用資産は1月時点で126億ドル。 ヘッジファンドの顧客は一般に、運用成績が低迷した翌年に解約を強制されるのを嫌う。ファンドは損失を出しながら運用手数料(エレメントの場合は資産の2%)を得たことになる。ファンドがいわゆる「ハイウオーターマーク」を回復するまで成功報酬は徴収されないが、投資家は完全に資金を引き揚げた場合、損失を取り戻す機会を逃す。エレメントは2019年に成功報酬
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