SNSやポイントカードの広がりで、私たちは個人に関するさまざまなデータを提供するようになりました。例えば、商品の購入履歴や携帯電話の位置情報を提供することで、自分の好みにあった本やレストランの情報を自動的に知らせてくれるなど、データの提供によって私たちの生活はより便利になってきています。 一方で懸念されるのがプライバシーの侵害です。提供したデータが悪用されることで、知らない間に自分の生活が丸裸にされてしまうのではないかというおそれが広がっているのです。 こうした懸念を払拭しようと、今、情報銀行と呼ばれる新しい仕組みが動き始めています。ネット報道部の梅本一成記者の報告です。 情報銀行とはどんな仕組みか 情報銀行では、銀行がお金を預かるのと同じように、個人に関するデータを預かります。預かるデータは、ネットショッピングでの購入履歴やクレジットカードの利用履歴、マイレージに登録された航空会社の