本作品は新しいスイッチインタフェースのコンセプトプロトタイプである。このインタフェースは、立体的な段差や障壁などの知覚的稜線によって区切られた、二つ以上のタッチセンシング領域によって構成されている。そして、既存のスイッチのように「ボタンを押す」、「指定された面を触る」といった操作ではなく、「指をスライドさせて知覚的稜線を超える」という動作をスイッチ及び触覚フィードバックの生成源として利用する。 これにより、不意の誤動作が起こりにくいという特性の他に、単純な構造による高い造形自由度を持たせることができた。本作品は、立体造形による視覚と触覚の両面からの情報デザインの世界を開拓する。 審査員コメント:川村真司(PARTY エグゼクティブ クリエイティブ ディレクター) 既存のスイッチにシンプルなハプティック・デザインを追加することによって新しいインターフェースのレイヤーを付加している点が素晴らし