蓮見 まだ30代、40代の層にはあんまり届いてないかもしれないですね。僕らを見てくれてるのは同世代が一番多い気がします。 ――劇団ひとりさんともほぼ初共演ということでしたが、いかがでしたか。 蓮見 一緒にコントをやらせてもらうことが決まって「こんな感じでやってくれるかな」って想像しながら台本を書いたんですけど、ひとりさんがすごいのは、当然こっちが意図してないほうには行かないけど、俺が想像してたよりも面白いことを、うっすらずっとやり続けるっていう、えげつなさ、実力ですよね。作・演出をやってきているので「この人上手だなぁ」くらいは分かるんですけど、でもひとりさんは目盛りがすごく細かかった。 ――目盛りが細かいとは? 蓮見 持論なんですが、感情を表現する強弱のつまみがあるとしたら、そのカチカチが何個あるかっていうのが演技のうまさに通じると思ってるんです。その感情の強弱が0、50、100とあるのが