みずほ銀行で相次いだシステム障害の盲点が見えてきた。2021年2月28日と3月3日に起こったシステム障害は、ATMの設定に問題があったことが浮き彫りになった。3月17日に記者会見したみずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長は「個々の事象に通底する問題をあぶり出し、しっかりと手を打っていくことが不可欠だ」と語った。 「お客様、関係者の皆様に大変なご迷惑、ご心配をおかけし、心よりおわび申し上げたい」。記者会見の冒頭、坂井社長は相次いだシステム障害について、こう陳謝した。これまではみずほ銀行の藤原弘治頭取が矢面に立ってきたが、この日、坂井社長が記者会見の場に初めて立った。