「本を好きになって知的好奇心を育ててほしい」。そんな親の願いをかなえるには、小学生のわが子にどのように本を選ばせたらいいのだろうか。読書界の賢人・松岡正剛さんに、本の選ばせ方と親の関わり方について伝授していただいた。 いつも同じような本ばかり。いろいろな本を読んだほうがいい? 松岡正剛 雑誌の編集長、大学教授を経て、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。日本文化、芸術、生命哲学、システム工学など多方面におよぶ思索を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。2000年よりウェブ上で壮大なブックナビゲーション"千夜千冊"をスタート。 子供に限らず本嫌いの人がいますが、最大の原因は、「本の魅力をまだ知らない」ことです。「本の読まず嫌い」です。本の中には何でも入っているのに、その広い世界と自分の世界とが結びついていない。だから本はつまらないと思い込んでいるのです。 もっと本と自分を結びつけるきっ