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書評と読書に関するextrameganeのブックマーク (10)

  • 『肝心の子供』/磯崎憲一郎 - Show Your Hand!!

    もうあちこちで散々言われていることだとおもうけど、この小説はすごい!!すっごいおもしろい!!おもしろいことだけは、まったく明白なのだけど、でも、そのおもしろさとはどういったものなのか、どうにもうまく表せない。たぶん、そこがすごい。いったい何がどうおもしろいのか、その核心みたいなものが(そんなものがあるとして、だけど…)つかめる感じが全くしない。文章の強度とか、そこに宿る意思とか、ちからとか、そんなことばをつかって、うやむやにしたくなったりしてしまう。語られるエピソードのひとつひとつはとても鮮烈なのだけど、小説全体には、安易な隠喩的な解釈を拒んでいるような印象があって、“意味”“象徴”みたいな、小説を語るのに(あるいは説明・解釈するのに)都合のいい枠にきれいに収まってはくれない。 しかし、いちばん驚いたのは、なんだかぜんぜん日小説って感じがしない、ということだ。かといって、保坂和志が言っ

    『肝心の子供』/磯崎憲一郎 - Show Your Hand!!
  • Passion For The Future: 知の教科書 批評理論

    知の教科書 批評理論 スポンサード リンク ・知の教科書 批評理論 これで100冊目の書評になる。読んだについて書くという作業を、100回も繰り返していると、書評とは何か?、批評とは何か、と考えてしまう。大辞林 第二版によると、批評とは「事物の善悪・優劣・是非などについて考え、評価すること。」と定義されている。分かったような分からないような気になる。 「このは面白い」「面白くない」。そう書くだけなら感想に過ぎない。けれども、について、それ以上の何かを書こうとすると、何が面白かったのか、何故面白かったのか、どのように面白かったのか、と続けることになる。これが批評行為が発生する瞬間であると思う。そして批評を書くプロセスの中で、当の読解が始まり、書評が書けてはじめてそのを読んだ気になれる。 冒頭の章に「批評理論というのは、テクストの可能な読み方を創出していくものなのです。」という一文が

  • 大橋洋一編「現代批評理論のすべて」 - モナドの方へ

    現代批評理論のエッセンスが詰め込まれたハンドブック。 テーマ編、人物編、用語編に分かれていて、それぞれが数ページ程度に凝縮されているので、それなりに知った人にとっては復習に持ってこい。またポケットリファレンスとしても便利な一冊だ。 逆に言うと圧縮度がとても高いので、あまり詳しくない人が読んでもさっぱりわからない内容になっている。 薄い割りにはスケールの幅も広めで、テーマ編ではニュークリティシズムからカルチュラル・スタディーズまで、人物編ではマルクスに始まりバトラー、マラブーまで。おおよそ最先端の所まで押さえてあるところも嬉しい。 これらのテーマについては一通り読破したつもりだったが、特に最近のテーマや批評家については新しく知るところも多くあって大変ためになった。 ただ新しくなるにつれて、純粋な文芸批評というよりは、社会学の方向性が強くなってきていて、それはそれで面白いのかもしれないけど、個

  • 『批評理論入門』

    広野 由美子 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 好きなんですねこういうが。つい買っちゃうんですね。あとがきによると、書は、ロッジの「小説の技巧」と、「現代批評ケーススタディ」シリーズのヨハンナ・M・スミス編「フランケンシュタイン」を基底としているそうで、それぞれ「小説技法篇」と「批評理論篇」に対応しています。そして京大で行った英米文芸表象論講義のノートをもとにしているそうです。なるほど、手堅い内容という印象です。 ヨハンナ・M・スミスは知りませんが、ロッジの「小説の技巧」は私も以前に読んでおりまして、とても面白かったです。ただ、それぞれの技巧についての短く的を射た説明が、全体としてどうやって統合して、一個の文学となるのかということが謎として残っていました。これはロッジだけじゃなくて、小説の技巧を説明したとする評論家ののどれを読んでも、村上春樹のここがすごいとか、この表現

    『批評理論入門』
  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0911.html

  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0550.html

  • 荻上チキ『ウェブ炎上』 - rna fragments

    ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書) 作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/10/01メディア: 新書購入: 18人 クリック: 298回この商品を含むブログ (169件) を見る チキさん(id:seijotcp)の単著。献して頂いたので少し念入りに紹介してみる。 どんなか このは一言で言うとウェブの「力学」を学ぶためのガイドブックだ。「炎上」という言葉に象徴されるような、ウェブコミュニケーションで見られる一見奇妙な盛り上がり(サイバーカスケード)がどういう仕組みで起こるのか、そしてそれは何を生み出すのか、ということを日のネットユーザにはお馴染みの様々な事例を通じて描き出す。 「力学」の部分は社会心理学や社会学の比較的枯れた理論を参照しており、著者自身の独自の主張は抑えられている。強めの主張の後では読者が極論に流されないように引き戻すよう

    extramegane
    extramegane 2007/11/01
    エコー・チェンバーってかっけえな
  • 『TENGU』 | 受験がんばれ! 代ゼミくん

    図書館で借りたまま放っておいた柴田哲孝『TENGU』。 返却期限が近づいてきたので、一気読みした。 26年前の捜査資料が、中央通信記者・道平慶一の目の前にあった。巨大な手で握り潰された頭骨、いちぎられた顔面など人間業とは思えない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。当時はまだなかったDNA解析を行なうと、意外な事実が明らかになる。犯人は、人類にはあり得ない遺伝子を持っていたのだ……。1974年秋、群馬県の寒村で起こった凄惨な連続殺人事件は、いったい何者の仕業だったのか? 70年代の世界情勢、さらに2001年9.11米同時多発テロ事件にまで連関する壮大なミステリーが今、ルポルタージュの迫真を超える! (Amazon.co.jpレビュー抜粋) 9.11はストーリーとほとんど関係ないけど、 未知の生物(天狗)の凶悪さは『TWIM』に匹敵。 寒村の忌まわしき風習とその描写は『犬神家』

    『TENGU』 | 受験がんばれ! 代ゼミくん
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    キジ焼き丼とおばんざい シンプルな我が家の定番のおばんざいたち 赤梅酢の新生姜漬け 昨夜は香ばしいきじ焼き丼に添えて。大きめにカットした鶏とししとうを魚グリルでこんがり焼く。 タレをつけながら煙モクモク、焼き鳥屋さんみたいな香ばしい香りがキッチンいっぱいに広がります 磯の味も…

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  • 2007-01-21

    大人になるって、自由って、すてきね!! オルタード・カーボン 作者: リチャードモーガン,Richard Morgan,田口俊樹出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2005/03/01メディア: 単行購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (80件) を見るお、おもしろかったー。ハードボイルドSF。 27世紀、人は魂をデジタル化することに成功している。肉体はスリーヴと呼ばれる魂の入れ物であり、デジタル化された魂はバックアップによって蘇ることが可能となる。実質的な不老不死の実現した世界。 ただし、金持ちにとっては。 魂の再生は、首の付け根のスタックと呼ばれるメモリーカードみたいなもんさえ無事ならばできる。けれども、死んだ人間のスリーヴを保持することも、新しいスリーヴを手に入れることも、魂のバックアップをとり続けることも、莫大なお金を必要とする。 最初、このスリーヴとスタッ

    2007-01-21
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