※これまでの流れ ・メタ小説に関する覚書(アイヨシ) ・メタとは何ぞや?(フジモリ) ・西尾維新『戯言シリーズ』と谷川流『学校を出よう!シリーズ』を対比させてメタについて考察してみました。(フジモリ) ということで、今回はフジモリの疑問に触発されて、アイヨシなりのメタについての考えをまとめてみたいと思います。まずは、メタフィクションについてはっきりさせておきましょう。 (以下、長々と。) メタフィクションとは、フィクションを単にフィクションとして提示するにとどまらず、それが「現実」ではなく、まさしく「虚構」にほかならぬ旨を平行して読者に自己暴露し続けてゆくテクストを指している。 (『國文学 解釈と教材の研究』平成7年5月号p79より) 平たく言えば、フィクションについて述べているフィクションのことです。このような語義に忠実に考えると、アイヨシが先に述べたメタ小説のパターン(1.自己言及型、