このまえやった勉強会のレジュメの一部を公開します。リアルとかリアリティとかリアルリアリティとか言ってるひとたちの参考になるといいです。リアリズムって言ってるひとたちの参考にはならんでしょうな、このレベルでは。 (前略) ところで、ここでいう虚構とはいったい、なんであろうか。 共通点として、「対応する対象が、この現実世界に存在しない」という点を捉えたとしても、虚構という語の使われかたはなおいくつかの種類に分けることができる。ということは、それらの分類のうちどの「虚構」について議論しているのかを明確にしなくては、そもそも議論が成り立たない、ということだ。 今回はさしあたり、「虚構」を以下の3種に分類してみよう。すなわち、「暴ける虚構」「浸れる虚構」「使える虚構」の3種である。 第1に「暴ける虚構」について。「世界経済共同体党の虚構を暴く」のように、うそ・いつわりといういみで使われる場合である。