thir ノート:覚え書き。断片的かつあまりまとまりのない文章を記録/公開しています。詳しい方針は自己紹介にて。
仕事場の傘立ての前に、同じフロアの女子が3人いた。 ひとりは知り合い、ひとりは顔を知っているだけで、もうひとりが、件の美人さんである、Sちゃんである。 その日は昼から雨が降り出していた。 3人は帰宅するところだったが、傘を持って会社に来たわけではなく、仕事場の傘立てから、適当な傘を見繕って持って行こうとしているところだった。 3人とも、どの傘を持っていこうか、かなり決めあぐねているようだった。 まだ仕事があった私がそこを通りかかるとき、Sちゃんと目が合った。 「どの傘にしようかな~」 と迷っていたので、 「どうせならキレイなビニール傘にしなよ」 と言った。 「え~でも」 「なんでだよ、キレイなほうがいいじゃん」 そう言って私は、手近にあったビニール傘を広げ、骨が折れていないかチェックし、 「これにしなよ、キレイだよ」 と言いながら、sちゃんに渡した。 すると、今まで渋っていたのに、 「じゃ
晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
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