喪失がボディブローのように効いている。ああそうなんだ、まぁ好きではあるけどそこまでのめり込むほどでも、の意識だったのに今こんなに毎日悲しいのは多分音楽に付随した思い出が大きすぎるせいだ。家を飛び出して半日で決めた、絨毯どころか布団すら無い六畳一間の冷たいフローリングに寝転がって過ごした記憶、あの時付き合っていた人が誰だったかは曖昧なのに聞いた曲だけ覚えてる。あの日の私の孤独に寄り添ってくれたのは間違いなく音楽、それは決してなくなっていないのに、それを生み出した人がいなくなってしまったことがとても悲しいのは、なんというか、非常に私らしくなくて困惑している。でも今のところ毎日さみしいし悲しいよ、たとえ家族を持ったり子供を産んだり誰かと付き合ったりしても世界で自分は一人ぼっちのあの頃の感覚、それが今も変わらなくて、気持ちだけタイムスリップしちゃうからこういう錯覚をしちゃうのかな、でもやっぱり私は