与野党11党は25日昼、国会内で、国対委員長会談を開いた。衆院選後の初顔合わせとあって自己紹介が中心となり、会談は短時間で終了した。 ただ、ここから会談を呼びかけた自民党が本領を発揮。すかさず豪華すき焼き弁当をさし入れ、和やかな雰囲気の中で懇談に。野党の反応は「思いがけず食事が出た」(日本維新の会・小沢鋭仁国対委員長)と上々。別の野党国対委員長は「民主党が与党のときはこんな弁当は出なかった。だから民主党は政権運営に失敗したんじゃないの」と、国会運営をめぐる心配りの面で自民党に軍配を上げた。
衆院選で大敗してもなお、民主党の「決められない政治」体質は何一つ変わっていないようだ。執行部は19日の両院議員総会で、22日の代表選実施を提案したが先送りとなった。“本命”とみられた細野豪志政調会長も不出馬の意向を示すなど代表選に名乗りを上げる人物もおらず、ショックから立ち直れない民主党は迷走を続けている。 「慚(ざん)愧(き)の念に堪えない。痛恨の極みであります。深く、深くおわびを申し上げたい」 両院総会で野田佳彦首相は頭を下げた。だが、大量の落選者を出した執行部の提案を受け入れる雰囲気は党内にはなかった。 「22日に新代表を選ぶのは拙速だ。絶対に反対だ」 篠原孝衆院議員は、平成21年の衆院選で野党転落が決まった自民党が首相指名を挟んで総裁選を実施した例を引き合いに出し、代表選の延期をぶちまけた。
ドイツ在住のバイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさん(26)が演奏活動に使っているバイオリンの名器、ストラディバリウスの「ムンツ」が、ドイツのフランクフルト国際空港の税関に押収され、約1億2千万円の関税が請求されていたことが4日、分かった。 押収されたストラディバリウスは、イタリアの楽器制作者のストラディバリが1736年に制作したもの。日本音楽財団(東京都港区)が平成9年7月に米国から輸入し購入。ヤンケさんは約5年前の19年11月から同財団から貸与を受けている。 同財団によると、ヤンケさんが日本で演奏会を終え、ドイツに帰国した9月28日に押収された。 税関は、バイオリンの保険対象額を約6億3000万円とし、そのうち19%にあたる約1億2000万円を関税としてヤンケさんに支払うよう求めているという。押収理由について税関は「輸入証明書や貸与契約書はあるが、転売する可能性もある」と説明している
韓国与党セヌリ党の大統領選公認候補、朴槿恵氏は14日付の東亜日報が掲載したインタビューで、竹島(韓国名・独島)の領有権問題で、日本が領土主張を放棄して解決が図られなければ「経済、安保協力や文化交流、未来世代の交流の全てに支障が生じ、両国が失うものは多い」と述べた。 朴氏は8月の党大会で公認候補に選出された直後にも「独島は韓国の領土だと日本が認めれば簡単に解決する」と述べていた。主張を一層強め、日本が譲歩しなければ両国関係の広い分野に影響が出ると警告した形だ。選挙戦では野党陣営も対日強硬姿勢をアピールしており、領土問題で沈静化を促す発言は命取りになりかねないと判断したとみられる。 朴氏は、島は韓国領のため紛争地域となり得ないと強調。日本は「歴史認識を正しく持たねばならない」と述べた。(共同)
野田佳彦首相は23日の衆院予算委員会で、韓国政府が島根県・竹島の領有権などをめぐる李明博大統領宛ての首相親書を返送すると発表したことについて「あまりにも冷静さを欠いた行動ではないか」と批判した。公明党の東順治氏への答弁。 首相は韓国側の対応を「首脳間の親書を返すとは、どうしちゃったんだろう」と疑問視し、「われわれはクールに大局に立って対応しようと思っているが、先方がクールさをあまりにも見失っているのではないか」と指摘。9月のロシア・ウラジオストクでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に調整されている日韓首脳会談について「首脳会談ができるクールさを持っているのか、よく見極めないといけない」と慎重に判断する考えを示した。 また、玄葉光一郎外相は、返送されてきた親書の扱いに関し「外交慣例上、あり得ない話であり、受け取らないことも含めて検討しなければいけない」と表明。安住淳財務相も、
首相官邸前の原発再稼働反対デモに参加、もみくちゃにされる鳩山由紀夫元首相(左)=20日午後、東京・永田町(酒巻俊介撮影) 民主党の鳩山由紀夫元首相は20日夕、毎週金曜日に東京・永田町の首相官邸前で行われている関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働に反対する抗議デモに参加した。 「皆さんの新しい民主主義の流れを大事にしなければならない。思いは同じです。流れを変える役割を果たしたい!」 鳩山氏はマイクを握り、声を張り上げた。何を思ったか、「今から官邸に思いを伝えてきます」と唐突に宣言。参加者から拍手で送られ官邸の門をくぐったが、野田佳彦首相は九州視察のため不在で、藤村修官房長官が応対。鳩山氏は「再稼働への反対意見を首相に聞いてもらいたい」と訴えるのがやっとだった。 政権与党の首相経験者が官邸前でデモに参加する異例の事態に、党内の多くはあぜんとするばかり。鳩山氏に近い議員も「鳩山氏の
8日午前1時5分ごろ、愛知県西尾市吉良町瀬戸長坂1の自動車部品製造会社「アイシン高丘」吉良工場から「溶解炉に人が落ちた」と110番があった。溶解炉の中から人骨の一部が見つかり、西尾署は付近で作業していた同社社員、稲垣光康さん(58)とみて、当時の状況を調べている。 同署によると、溶解炉は上方の直径が約1・2メートル、深さ約2メートルのコップ型。稲垣さんは男性社員(22)と溶解炉で溶かした金属の不純物を取り除く作業をしていた。7日午後11時20分ごろ、男性社員が現場を離れ、約15分後に戻ったところ、稲垣さんの姿はなく、人骨が見つかったという。 吉良工場は自動車部品などの鋳造や加工をしている。
鳩山由紀夫元首相のイラン訪問をめぐり、政府は5日、鳩山氏に渡航中止を要請した。だが、鳩山氏はアフマディネジャド大統領らとの会談も調整済みとして要請を拒否。予定通り6日から4日間の日程で訪問する意向を示した。政府は、核開発を進めるイランに対し欧米諸国と連携して圧力を強めようとしているが、元首相のスタンドプレーを食い止めることができないでいる。 玄葉光一郎外相は5日、国会内で鳩山氏に「せめて延期をしてほしい」と要請した。しかし、鳩山氏は会談後、記者団に「政府しか外交ができないということでは、この国はもたない。イランに友人として言うべきことを言って武力的な行動が起きないように努力したい」と語った。 野田佳彦首相は5日の参院予算委員会で「わが国の国際協調の立場と整合的でなければならない」と懸念を表明。藤村修官房長官も記者会見で「政府や党として行うわけではなく、個人のまさに旅行ということになる。外交
消費税増税法案をめぐる民主党の議論が大詰めを迎えている。ただ、党内の反発は強く、法案の了承を取り付けても採決の行方は現時点で見通せない。日本の財政は歴代政権の多くが消費税増税を避けた結果、主要国でも最悪の水準にあり、増税の先送りで、将来的に消費税を40%程度まで引き上げなければいけなくなるとの最悪のシナリオも浮上している。 日本の財政もかつては「優等生」といえる時代があった。 新たな借金に頼らず政策経費を賄えているかどうかを示す基礎的財政収支をみると、自民党政権時代の中曽根康弘内閣の昭和61年度から宮沢喜一内閣の平成3年度までは黒字を維持し、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の借金残高も約180兆~約220兆円規模に抑えられていた。 それが「劣等生」への道をひた走ることになったのはバブル経済が崩壊して税収が落ち込む一方、少子高齢化により社会保障費が増大し、不況対策として財政出動も繰り返
自民党の谷垣禎一総裁は18日、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」の国政進出に期待が高まる政治状況について、戦前に日本軍部やヒトラー、ムソリーニが台頭した際を想起させるとの観点から警鐘を鳴らした。 京都府内で講演し「政党政治が駄目だということで昭和10年代に日本で軍部が出てきた。ヒトラー、ムソリーニが出てきた時もそういう雰囲気だったのだろう」と述べた。 谷垣氏は、維新の会について「(事実上の次期衆院選公約である)維新八策はいろいろ問題点があり、方向性が明らかな政党になるかは未知数だ」と指摘した。同時に「既成政党に期待しても無理との気分があるから、第三極が期待を集めている」と分析。「軍部やヒトラーらが出てきたのは、既成政党や議会政治では物事を処理できないと多くの国民が思った時だった。議会政治家はそれを十分に意識し、国民の批判を受け止めなければいけない」と力説した。
米大リーグ、ヤンキースとの5年契約が切れた井川慶投手(32)が12日付けの公式ブログで、株式会社セガのアーケードゲーム「World Club Champion Football」(略称:WCCF)で128チームが参加したトーナメントに優勝していたことを綴っている。 井川は「練習を終えた後、気分転換にゲームセンターへ行くことは以前お話しました」と記すと、「なんと、128チームが参加したトーナメントで、自分が優勝してエリアチャンピオンになってしまいました(笑)」と告白。残念ながら関東エリアを代表して臨んだ全国大会では予選リーグ敗退となってしまったようだが、「エリアチャンピオンになって、少しだけ嬉しくなりました」と綴っている。 井川は現在、今シーズンの所属チームが決まっていない状態だが「移籍に関してはすべてエージェントを信頼して任せています。自分は、このままトレーニングに励み、いつ、どのような結
細野豪志環境相兼原発事故担当相は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から1年となるのを前に産経新聞のインタビューに応じ、全国の原発が5月にも全停止する可能性について、安全性を確保した上で「再稼働は必要だ」との意向を示した。細野氏が立場を明確にするのは初めて。 細野氏は先月の会見で、「再稼働の問題は経済産業省原子力安全・保安院が一義的に負っているので、踏み込んだ発言はできない」としていた。インタビューでは「(規制強化を)継続する中で、安全性が確保できたものについて再稼働は必要だと思う」と述べた。 ただ、原発の安全性確認をめぐっては政府内の見解が迷走している。国は再稼働の条件にストレステスト(耐性検査)の1次評価を義務付けたが、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「安全性の評価として不十分」と発言。原発立地自治体の不信が高まっており、再開への「同意」を容易に得られる状況ではない。 細野氏はま
日清食品と湖池屋は29日、日清食品の看板商品である「チキンラーメン」味のポテトチップス「チキンラーメンチップス」を商品化すると発表した。3月5日から全国のコンビニエンスストアで先行発売し、12日からコンビニ以外の流通・小売店でも発売する。 チキンラーメンが「最もおいしい」とされる、「1分間煮たタイプ」の味を再現。チキンパウダーなどの調味料を混合した上で加熱し、香ばしさを出した。ターゲットは子供から大人まで幅広く「食べ進めるうちにやめられなくなる後味が残るように工夫した」(湖池屋)という。当初1年間の売り上げ目標は20億円。 「チキンラーメンチップス」は3月12日から全国展開、参考価格は150円。また酒のつまみ向けの「チキンラーメンスティック」も4月9日から全国発売する予定で、参考価格は100円。 日清食品の持ち株会社、日清食品ホールディングス(HD)と、湖池屋を傘下におくフレンテは昨年5月
県立浦和図書館(さいたま市浦和区)など多くの公立図書館で、台湾に関連する書籍が「中国」と表示された書架のスペースに並べられていることが24日、関係者への取材で分かった。国内ほとんどの公立図書館で採用されている図書の分類方法「日本十進分類法」に従ったものだが、政府は台湾を中国の領土の一部とは認識していない。識者は「これでは台湾が中国領だと誤解を招くし、親日家の多い台湾人に失礼」と批判している。(安岡一成) 台湾の法的地位について、政府は昭和47年の日中共同声明で「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重する」としており、決して政府が台湾を中国領と「承認」したものではない。 かつて、日本の中学生用地図帳で台湾が中国領のように表現されたことがあり、平成17年、衆院議員が質問主意書で台湾の
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