筆者紹介 小田島 労(おだしま・ろう) NTTデータ経営研究所 取締役・パートナー(ソーシャルイノベーション・コンサルティング本部担当) 大手発動機メーカーの研究開発に従事の後、外資系コンサルティング会社に転出。情報戦略を初めとする各種戦略立案プロジェクトに参画。現職では中央府省や大手民間企業からのコンサルティング案件を中心に、BCP策定等のリスクマネジメント、およびディザスターリカバリー等の情報セキュリティーに関わるプロジェクトも数多く担当。ASPICジャパン「災害時ICT基盤研究会」メンバー。 災害対策基本法に基づいて、災害時における住民への避難の勧告、指示を行うのは基礎自治体(市区町村、以下、自治体と略す)の長と定められている。このことからも分かる通り、災害現場の最前線で直接住民と接し対応していくのは各自治体の役目となっている。 しかし、災害時は情報が錯綜したり、必要な情報が必要なと