著者:メイ・サートン翻訳:幾島幸子出版社:みすず書房装丁:単行本(416ページ)発売日:2016-07-26 ISBN-10:4622078627 ISBN-13:978-4622078623 「自分らしく」と願う切実な声夜中に目が覚め、虫たちの声が聞こえる中、本書を開いた。こんなふうに真夜中に読書するのは久しぶり。追うべき筋があるわけではないから、ゆっくりと味わえる。「なぜかはわからないけれど、花の名前を書いていると唾が出てくる!」のところで爆笑。夜のしじまを自分の笑い声が引き裂いた。 メイ・サートンはアメリカの女性作家。詩、小説、随筆も書くが、最初に翻訳出版された『独り居の日記』がいちばんよく知られているし、読んで心に響くのも日々を綴った日記だ。七十歳の一年間を記した本書も切実な声にあふれ、読みながらその声のなかに入ってしまいそうになる。日記という形式において、彼女がもっとも価値をおく
![『70歳の日記』(みすず書房) - 著者:メイ・サートン 翻訳:幾島幸子 - 大竹 昭子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31df5f16011fe73a5110040365458cccde0f1c42/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fallreviews.jp%2Fapi%2Fimage%2Fcontain%2F1200x630%2Fhttps%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F517bBe8egsL.jpg)