果樹に被害を及ぼす「カメムシ」。各地で大量に発生し、「注意報」が出されています。 被害が懸念されるのが、収穫の最盛期を迎えている「びわ」。どのような対策が効果的なのか、取材しました。 (千葉放送局記者・坂本譲、渡辺佑捺) 大量発生のカメムシとは 大量発生しているのは、果樹に被害を及ぼす「果樹カメムシ類」です。「チャバネアオカメムシ」「ツヤアオカメムシ」「クサギカメムシ」の3種類が含まれます。 チャバネアオカメムシ クサギカメムシ 梨、びわ、桃、かんきつ類などの果実に吸い付き、表面の形や色を悪くさせるほか、果実の中も海綿状に変質してしまいます。 カメムシの被害を受けたびわ (色の濃い部分が吸い付かれた場所) 千葉県では、県内10か所に設置しているトラップで、2024年4月の1か月間、例年の7倍以上のカメムシが捕獲されたことから、5月10日に「注意報」を出しました。 県内で捕獲されたカメムシの