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ブックマーク / wedge.ismedia.jp (24)

  • 内閣府の子ども貧困調査が描き出す「不都合な現実」

    2021年12月24日、内閣府は子どもの貧困に関する初めての全国調査の報告書を公表した。クリスマスの夜にあわせて発表されたこの報告書は、10年後に、「あの報告書が子どもの貧困対策のターニング・ポイントだった」と評価されるかもしれない。 報告書の正式名称は、「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」(以下、「報告書」)という。13年に子どもの貧困対策の推進に関する法律(子どもの貧困対策法)が制定されてから、都道府県や政令指定都市などを中心に、同じようなタイトルの調査報告書は数多く発表されてきた(子どもの貧困調査研究コンソーシアム「子どもの生活実態調査(子どもの貧困対策事業)実施都道府県」)。 しかし、報告書は、「政策実行を求める数字を集める」という点で、今までのものとは一線を画している。その特徴は、貧困の実態把握、制度補足率の把握、オープン・アクセスの3点が挙げられる。また、内閣府は、報

    内閣府の子ども貧困調査が描き出す「不都合な現実」
  • 【限定公開】歴史の分水嶺に立つ日本 敗戦に学び「底力」を発揮する時

    また明治維新から45年8月の終戦までおよそ80年。その後の「戦後」と言われる時代もほぼ80年近くなる。そして奇しくも、世界は今、新型コロナウイルス感染症による大混乱に加えて、急速に台頭する隣国・中国の世界史的な浮上、そして、米中対立の激化といった大きな変化の時代、すなわち世界と日は今、掛け値なしの「分水嶺」の時代に入っているのである。 危機の時代に必要な 司令塔の一元化 この大きな歴史の転換点にあるとき、日が進むべき道をしっかりと見定めるには、まずもって歴史の教訓を真摯に、そして謙虚に学び直す必要があることは論を俟たない。 しかし、この約1年半、コロナ禍への対応や中国の台頭による世界秩序の変動に直面している日自身の危機認識を見るにつけ、今ようやく私は「日はなぜ、あの戦争に負けたのか」「なぜ、この国はあのような戦争に突入せざるを得なかったのか」ということについて理解できた気がするので

    【限定公開】歴史の分水嶺に立つ日本 敗戦に学び「底力」を発揮する時
  • 「資本主義の危機」を見抜いた宇沢弘文の慧眼

    【宇沢弘文(Hirofumi Uzawa)】 1928年鳥取県生まれ。経済学者。東京大学理学部数学科卒。スタンフォード大学、シカゴ大学、東京大学などで教鞭をとる。「日人で最もノーベル経済学賞に近い」と呼ばれた。97年に文化勲章受章。2014年に他界。 (TOYOKEIZAI/AFLO) 新型コロナウイルス感染症はあたりまえの日常を揺るがし、時代思潮を変えつつある。欧州知識人を代表するジャック・アタリはいち早く警鐘を鳴らした。 「危機が示したのは、命を守る分野の経済価値の高さだ。健康、品、衛生、デジタル、物流、クリーンエネルギー、教育文化、研究などが該当する。これらを合計すると、各国の国内総生産(GDP)の5~6割を占めるが、危機を機に割合を高めるべきだ」(『日経済新聞』2020年4月9日付) ダボス会議の生みの親で世界経済フォーラム会長のクラウス・シュワブも「グレート・リセット」の

    「資本主義の危機」を見抜いた宇沢弘文の慧眼
  • 地方創生の“厳しい現実“「破れたバケツ」状態の人口流出を防げ

    2019年12月、政府は第2期「まち・ひと・しごと創生戦略」をまとめた。15年度から始まった地方創生では、地方の自治体がそれぞれの個性を生かした総合戦略を立案し、働き場所があって暮らし続けられる地域社会をつくる必要があるとされた。 これは、地方圏で創意工夫により地域産業が活性化され魅力ある仕事が創出されることで、出生率の低い東京圏から出生率の高い地方圏への人の流れが生まれ、その結果、地方の人口減少と日全体の人口減少の両方が緩和される、という地方創生における国の基的な狙いを示すものであった。 日は、少子化の進行により2008年の約1億3000万人をピークに人口減少社会に突入している。国立社会保障・人口問題研究所の「日の将来推計人口」(13年、出生率中位・死亡率中位)では、60年において約9000万人まで減ると予測されている。 地方創生は、今後出生率を上げて1000万人ほどの人口減少を

    地方創生の“厳しい現実“「破れたバケツ」状態の人口流出を防げ
  • 人の心なんて教育できるものではない

    1983年、石川県金沢市生まれ。大学中退後に求人広告代理店へアルバイト入社し、転職サイトなどを扱う法人営業職や営業マネジャー職を経験。編集プロダクション勤務を経て、2015年よりフリーランスとして活動。個人の働き方やキャリア形成、企業の採用コンテンツ、マーケティング手法などをテーマに取材・執筆を重ねている。著書に『「目的思考」で学びが変わる 千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦』(ウェッジ)。

    人の心なんて教育できるものではない
  • 富山でeスポーツが盛んなワケ

    fan-uwajima
    fan-uwajima 2019/12/21
    デジタル時代の新スポーツが、地方活性化のカギとなるか。地域の子供と老人がコントローラーを手に、観衆の前で勝敗を競い合う。そんな日が来るかもしれない。
  • AI教材で授業時間が半分に!? 麹町中学の授業改革

    ある中学校の授業風景。数学の先生は黒板に数式を書き、生徒は皆一斉にノートに書き写している。教室の片隅に目をやれば、授業についていけていない生徒がひとり。 「何が分からないかが分からない」 そんな生徒自身でも気づけない〝つまづき〟をAIが分析し、理解できていない箇所までさかのぼって学習させてくれる教材があればどうだろうか。 宿題や期末試験、クラス担任制の廃止など、公立中学校でありながら前例にとらわれず大胆な教育改革を実施している麹町中学校(東京都千代田区)。同校では生徒の基礎学力を最短で伸ばすためにAI教材「キュビナ(Qubena)」を導入している。 AI教材とは、生徒が問題を間違えると、その原因をAIが分析・推定し、学年や年齢によらず、生徒の習熟度に沿って教材を提供するソフトウェアを指す。一般的な授業形式では先生が黒板を用いて全生徒に対して同じ内容を伝達するが、AI教材を用いた授業では端末

    AI教材で授業時間が半分に!? 麹町中学の授業改革
  • 「言われたことを言われた通りやれ」と求める中学校のままでいいのか

  • 生徒も教職員も「ついついやる気になる、やってみたくなる」仕掛け

  • 「言われたことを言われた通りやれ」と求める中学校のままでいいのか

    それは「麹町中だから」できるのでは? 千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長が進める改革を紹介する中で、たびたび寄せられる感想だ。先進的な設備と人的資源、そして予算に恵まれた東京都心の学校だからこそ、従来の常識にとらわれない改革を実行できるのではないか――と。公立中学の教育改革は、当に「恵まれた地域」でなければ成し得ないものなのだろうか。この疑問の答えを探るべく、長野市立東部中学校を訪ねた。麹町中の取り組みにヒントを得て、2019年度から学年担任制(全員担任制)実施と家庭学習の見直しに動いた学校だ。 校長講話は、当に生徒のためになるの? 長野市立東部中学校の校長・北澤嘉孝氏が生徒たちに語りかける姿には、麹町中学校の工藤勇一校長と重なる部分がある。全校集会の校長講話ではパワーポイントを使ってスライド資料を見せながら、生徒へプレゼンテーションをする。 「AI人工知能)が進歩することで将来なく

    「言われたことを言われた通りやれ」と求める中学校のままでいいのか
  • 変化を恐れない生徒を育てる改革派校長 

  • 就学前教育「保育」の意義とは

  • 日本人秘書が明かす李登輝元総統の知られざる素顔:Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン):

    私が李登輝と日々、業務で、プライベートでお付き合いしている語り合いの言葉の中から、李登輝が今、伝えたい言葉の真意を私なりに汲み取って、みなさんにお届けしたい。

    日本人秘書が明かす李登輝元総統の知られざる素顔:Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン):
  • 李登輝が考える「日本」と「中国」の決定的な違い

  • 自信が育たない「ダメ出し」教育はもう時代遅れ

  • 公立中学が挑む教育改革:Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン):

    東京のど真ん中に一風変わった校長先生がいる。全校集会ではパワーポイントを使って生徒たちに「プレゼン」し、夏休みに課す宿題は最低限の作文だけ。外部企業や研究者、大学生などを巻き込んだ「オープンイノベーション」にも積極的に取り組む。自由な裁量がほとんどないと思われる公立校で、変革に向けた新たな施策が次々と導入されている。その実像を追う。(撮影:編集部) 生徒も教職員も「ついついやる気になる、やってみ… 公立中学が挑む教育改革(20)長野市立東部中学校【後編】 2019/09/13 多田慎介 学校は「Student First」(学習者位)であるべき。そんな信念を掲げる北澤嘉孝校長のもと、長野市立東部中学校ではさまざまな改革が進められている。2019年度からは学年担任制(全員担任制)が敷かれ、家庭学習の見直しも始まった。そし… 「言われたことを言われた通りやれ」と求める中学… 公立中学が挑む教

    公立中学が挑む教育改革:Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン):
    fan-uwajima
    fan-uwajima 2019/01/03
    『自由な裁量がほとんどないと思われる公立校で、変革に向けた新たな施策が次々と導入されている。その実像を追う。』
  • 究極の社会体験!親は入場禁止「こどものまち」が目指すもの

    夏のような日差しが降り注いだ今年のGW前半の4月30日、豊島区南長崎にある絵の具会社・ターナー色彩株式会社の前には親子を中心とした行列ができていた。建物内にあるターナーギャラリーで開催されるに「こどものまちをつくろうミニ」に参加する子どもが大勢集まっていたのだ。 子どもたちだけで「まち」を運営 「こどものまち」 「こどものまち」とは、以前の記事(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11285)でも紹介したが、子どもたちだけで「まち」を運営していくイベント。仕事をし、給料をもらい、税金を納め、買い物をしたりゲームをしたり……と様々な活動を通じて「まちづくり」をしていく。ドイツ・ミュンヘンで30年以上行なわれているものを参考にしている。 開催しているのは地元で活動する「こどもDIY部」を立ち上げたさかたともえさん他3名。このコアメンバーの他に地域で募ったボラン

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  • 「もっと学びたい」という意欲以上に大切なものはない

  • 現代のビジネスパーソンが9回の「特攻」から生還した男に惹かれる理由

    旧日陸軍のパイロットだった佐々木友次さん。昭和19年(1944年)10月に「特攻隊員」に指名された。その後、9回出撃して9回とも帰還した。この佐々木さんへのインタビューを収めた『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書)は、15万部を超える大ヒットとなった。筆者である鴻上尚史さんに、なぜいまこのが読まれるのか聞いた。 編集部(以下、——) 『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』に先立って出された小説『青空に飛ぶ』(講談社)では、いじめを受けて自殺を考えている帰国子女である中学生の少年と佐々木さんが出会うという設定で、少年が自殺を思いとどまるという物語を描かれています。なぜ自分は佐々木さんに興味を持つのか? という少年の自問に「日人らしくないから」と答えさせています。 これが、鴻上さんが佐々木さんという人物に興味を持たれたポイントではないかと思いました。学校

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  • 着任4カ月で200の課題を洗い出した改革者の横顔

    新宿区教育委員会で、行政を巻き込んでの一大改革を推し進めていった工藤勇一氏。その次なる舞台が千代田区立麹町中学校だった。2014(平成26)年に校長に就任するやいなや、矢継ぎ早に学校改革のための施策を実行していく。「公立の名門校」としてブランドを確立していた麹町中学校だが、工藤氏の目には無数の課題が映っていた。そのとき、職員室では何が起きていたのか。 着任4カ月で200の課題を洗い出し、事業計画を立てる 東京に生まれ育った人なら、「番町・麹町・日比谷・東大」というフレーズを聞いたことがあるかもしれない。千代田区立番町小学校、千代田区立麹町中学校、そして東京都立日比谷高校を経由して東京大学へと至る、「国公立エリートコース」を指す言葉だ。 2017年に創立70年を迎えた麹町中学校が公立名門校と認識されるようになって久しい。かつてはありとあらゆる方法で越境入学を試みる保護者が急増し、最盛期には1

    着任4カ月で200の課題を洗い出した改革者の横顔