How to watch NASA's first Boeing Starliner crewed flight launch today (scrubbed)
認知科学の基本となる考え方にアフォーダンス(affordance)と呼ばれる概念がある。既に何十年も前に確立された理論であるにも関わらず、人の直感に反するためか、今日でもアフォーダンス以前の古典的な解釈が幅を利かし、ネット上でも誤った解釈に基づく記述をよく見かけるのが現状だ。本エントリでは、佐々木正人著『アフォーダンス──新しい認知の理論』を参照して、アフォーダンスの基本的な考え方を紹介する*1。本エントリで扱う図も本書からの孫引用だが、オリジナルは脚注で示している。アフォーダンスは、なぜ世界がこのように見えるのか、をまったく新たな視点で説明する。 視覚において網膜は重要ではない 人が奥行きを知覚するために、水晶体や眼筋の緊張、両眼の視線の方向差(両眼視差)などが決定的な役割を果たしていると説明されてきた。しかし、網膜の小ささを考えると、両眼視差は対象が数十メートルも離れると無効になる。両
ゼットエムピー(ZMP)は、早稲田大学理工学術院高西淳夫教授らの研究成果物である人間計測システム「WB-3(Waseda Bioinstrumentation system No.3)」をZMPが事業化してゆくことで合意したことを発表した。これにより、ZMPでは第1弾製品として人間の姿勢センサを製品化、開発用SDKおよび教材として2010年2月より出荷を開始する予定。即日受注を開始、ワイヤレスモーションセンサ&SDK「e-nuvo IMU-Z」が20万円、追加のワイヤレスモーションセンサが1個8万円となっている。 製品化されるWB-3(右)と前世代の「WB-2」 WB-3の概要 同製品の発表に際し、ZMPの代表取締役社長である谷垣恒氏は、「今回の製品は、ロボットテクノロジー(RT)の応用だが、ロボットということを意識しないで新しいアプリケーションの開発を行ってもらうことを考えている」とし、
人とロボットの秘密 ロボット工学を「究極の人間学」として問い直し、最前線の研究者にインタビューした書籍「人とロボットの秘密」(堀田純司著、講談社)を、連載形式で全文掲載します。 バックナンバー: まえがき 自分と同じものをつくりたい業(ごう) 第1章-1 哲学の子と科学の子 第1章-2 「アトムを実現する方法は1つしかない」 第2章-1 マジンガーZが熱い魂を宿すには ←前回「第2章-1 マジンガーZが熱い魂を宿すには」へ ロボットは考えているのか、いないのか しかし有機システムによる代替ならば話はわかりやすい。それがもし純粋に機械によって機械が制御された場合、それがいかに人間らしくふるまったとしても、書き込まれたプログラミングにしたがっているだけではないか。それを人間が持つ知性と同じものだと見なしてもよいのだろうか。なにか同じ原理が働いていると考えてもいいのだろうか。 大阪大学大学院工学
プレスリリース 掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。 Hondaの研究開発子会社である(株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI-JP、埼玉県和光市)と、(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府相楽郡精華町)、(株)島津製作所(Shimadzu、京都府京都市)は、世界で初めて※1 脳波計(Electroencephalography 以下、EEG)と近赤外光脳計測装置(Near-Infrared Spectroscopy 以下、NIRS)を併用し、加えて新たな情報抽出技術を使用することで、ボタンを押すなどの身体を動かす動作が不要な、考えるだけでロボットを制御できるブレイン・マシン・インターフェース(Brain Machine Interface 以下、BMI)技術を開発した。将来的に
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fuRoとL.E.D.、多関節ロボット用没入型コックピット「Hull」を未来館に導入 ~一般体験可能、多自由度ロボットの直感的操縦を目指す 7月31日、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)とリーディング・エッジ・デザイン(L.E.D.)は、汎用多関節ロボット操縦用コックピットシステム「Hull(ハル)」を開発し、先だって今月25日に発表された多関節の脚・車輪ハイブリッド方式の移動ロボット「Halluc II(ハルク・ツー)」を操縦するシステムとして、両者を日本科学未来館に納入した。8月1日から、体験型の常設展示として一般公開される。 「Hull」は全高170cm、全幅230cm。直径150cmの半球型のスクリーンと、操作デバイスとして3軸ハプティックデバイスを2つ備えたロボット操縦システム。正面のディスプレイにはロボット正面に搭載されたカメラ映像が投影され、操縦桿であるハプ
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5月24日発表 5月24日、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI)は共同で、あらたなブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)を使って、脳活動を計測することでロボットを操作する基礎技術を開発したと発表し、日本科学未来館で記者会見を行なった。 脳に電極を埋め込んだり、訓練の必要がないことが特徴。ヒトの脳血流を使って脳機能を計測するMRIを使うため、ヒトの動作からは7秒の時間差が生じるものの、ほぼリアルタイムに近い速度でロボットを動かすことに世界で初めて成功した。 実験では、じゃんけん動作をロボットハンドに再現させた。正答率はほぼ85%だという。 開発したのはATR脳情報研究所の神谷之康(かみたに ゆきやす)研究員ら。昨年5月に「ネイチャー・ニューロサイエンス」に発表した「ヒトの脳における視覚的・主観的内容のデコーディ
■森山和道の「ヒトと機械の境界面」■ 脳と機械を直結させるインターフェイスの未来 ~「脳を活かす」研究会発足記念シンポジウム・レポート BMI(Brain Machine Interface)、あるいはBCI(Brain Computer Interface)と呼ばれるインターフェイス技術がある。脳と機械、コンピュータを直結させるインターフェイス技術だ。人間は脳で考え、脳で身体を制御している。インターフェイス技術がターゲットとして脳を選ぶことは必然だと言えよう。 国内外で研究が進んでいる技術だが、4月4日、5日にはBMI技術を中心としたシンポジウムが開催された。少なくとも今のところはPCとは全く関係ないのだが、「脳を活かす」と題されたこのシンポジウムの内容を簡単にレポートしておきたい。 ATR(国際電気通信基礎技術研究所)大会議室にて開催されたこのシンポジウムは、「脳を活かす」研究会の発足
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