「24時間ずっと家中を暖かくするなんて金持ちの道楽。庶民には到底できない絵空事だし、エネルギーの無駄遣いでもある」――。こうした日本人の常識は、はたして本当なのでしょうか。シミュレーションデータを使って、松尾設計室の松尾和也さんに解説してもらいます。(編集部)
サイボウズは2010年10月25日、無償のWebサービス「サイボウズLive」を本格的にスタートした。これまで招待制で提供していたサービスを同日から自由登録制に切り替え、誰でも使えるようにする。同社の青野慶久代表取締役社長(写真1)は、「サイボウズLiveは、ビジネスのためのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。実名で、上司や取引先とのコラボレーションに使ってもらいたい」と述べた。 サイボウズLiveは、カレンダー、タスク管理、ファイル共有といったグループウエア機能をWeb上で無償提供するサービス。情報を共有する「グループ」を無制限に作成できるのが特徴だ。2009年11月26日から招待制でスタートした。青野氏によると、これまでに4万1077人が利用し、1万2191個のグループが作成されたという。「私自身も、ビジネスだけでなく、親類と子供の写真を共有する、マンション管理組合でスケ
家電量販店に行けば、ポイントカード保有者にポイントを還元し、次回以降の買い物で使えるという仕組みがよくある。「何となくそんなに得していないような気もするが、ポイントをためられるならためておきたい」という人が多いのではないだろうか。 価格ではなくポイントが購買行動に影響を与えているという現象を説明するために、「行動経済学」と呼ばれる学問分野がある。伝統的な経済学が、原則として「1円でも安くて良い物を手に入れるために、完ぺきな計算をして合理的に判断する」人を前提としているのに対し、行動経済学は「気まぐれで感情に動かされて、非合理な判断もしてしまう」という現実的な人の行動に焦点を当てている。 少ない割引率でも、非合理な顧客は動く かくいう筆者もポイントに弱く、合理的な判断ができない1人である。例えば、5万円のデジタルカメラを「20%ポイント還元」で買うと、1万円分のポイントが付く。伝統的な経済学
図3●もし、あなたが以下の情報セキュリティ・トラブルを仕事中に引き起こした場合、勤務先(就業中の勤務先もしくは、就職予定の勤務先)は、どのような処分を下すと思いますか? トレンドマイクロが3月24日に発表した新社会人/社会人の情報セキュリティ意識に関する調査結果によると、回答者の6割以上が「匿名ならブログに会社の話を書いてもよい」と答えた。同社はブログに対する危機意識が低いと考え、機密情報漏えいリスクの低減には個人レベルの情報発信マナー/ルールに踏み込んだセキュリティ教育が必要としている。 「登場する知人/友人の氏名や勤務先が匿名であれば、会社での出来事をブログなどに書き込む」という行為について、「許せる」または「やや許せる」と答えた社会人(正社員)は60.7%、新社会人(4月1日に正社員として就職する人)は67.7%いた。「他人が自分の言動を許可なくブログなどに書き込む」行為は社会人の6
最近は,Eee PCやAspire oneなどの小型ノートPCが4万円台で購入できる,ついに14.1インチのワイド液晶モニターを備える通常のノートPCも5万円を切る価格で登場してきている。日本ヒューレット・パッカードの「HP Pavilion Notebook PC dv4a/CT」がそうだ。メモリーは1Gバイト,ハード・ディスクは160Gバイトという十分なスペックである。現在の小型ノートPCの売れ行きを考えると,ノートPC全体の低価格化は避けきれないと筆者は感じている。 このように低価格なノートPCが普及してくると,ほとんどのデスクトップPCがノートPCに置き換わる可能性が出てくる。ノートPCは,グラフィックス性能などがデスクトップPCよりも劣っているように感じるが,筆者は今春,5万9800円で購入したノートPC上で,3次元オンライン・ゲームを楽しんでいる。高性能なグラフィックス・カード
Apple社が2008年2月に発売した薄型ノート・パソコン「MacBook Air」は,キーボードの固定に多量のネジを使うなど,コストのかさむハードウエア構成を採っている。その目的は,極薄に見えるデザインを実現したり,キーボードの打鍵感を高めたりすることとみられる。ハードウエアのコストよりもデザインや質感を優先することは,iPhoneにも共通する,Apple社ならではの姿勢である(以下の本文は,『日経エレクトロニクス』,2008年2月25日号,pp.11-13から転載しました。メーカー名,肩書,企業名などは当時のものです) 最厚部19.4mm,最薄部4.0mmを誇る,米Apple Inc.の超薄型ノート・パソコン「MacBook Air」。筐体の底面はわずかに湾曲しており,中央は厚く,端に行くほど薄くなる。この特徴的なデザインが,筐体の薄さを数値以上に際立たせている。Ethernet端子や
使い回しの提案が目立つ「できます」と簡単に言うな 石川 淳氏 プロントコーポレーション 経営企画室経営企画グループ担当マネージャー ITベンダーの営業担当者にはもっと、当社の業務を理解しようという姿勢を見せてもらいたい。提案書を見て、「使い回している」と感じることが多く、がっかりすることもある。 カフェチェーン「プロント」のPOS(販売時点情報管理)システムの再構築を検討していた4年前もそうだった。この案件では、8社のITベンダーから提案書をもらった。 既存のPOSシステムを構築したSIerや、飲食業向けPOSシステムの構築実績が多数あると聞いていた大手メーカーなどに声を掛けた。会社の規模も実績も申し分ないと思い、優れた提案書が出てくるはずだと考えていた。 ところが、この期待は裏切られた。いずれの提案書も、最新のPOS端末やソフトウエアの機能の説明に、大半のページが割かれていた。あとは開発
拝啓 社長殿 突然ですが貴殿にお聞き入れいただきたいことがございまして、本日はペンを取りました。 我が社は「西暦2000年問題」への一環として、2000年に全社のパソコンを一新しました。その4年後にWindows XPパソコンを一斉導入し、来年、つまり2008年に次の買い替えサイクルに入ります。先日、友人と飲んだときも、来年はパソコンの買い替え時期に当たるため、「どんな仕様のパソコンにしようか」といろいろ検討しているそうです。 そこで、従業員の代表として、次のパソコンに関する要望をお伝えしたいと考えております。どうか、パソコンの導入コストだけでなく、パソコンや従業員を取り巻く環境の変化、我々の生産性のことも配慮して頂きたいのです。 まず、私の窮状を聞いてください。私のパソコンは異動を期にたまたま買い替えたもので、2005年3月に新部署の予算で購入しました。まだ2年半しか使っていません。会社
2007年1月30日にWindows Vistaが店頭で発売されてから約8カ月が過ぎた。この記者の眼でも,4月24日に「Vistaってどうよ?」というややポジティブな見解が掲載された。これはこれで納得できる。「『売り上げは期待を下回るが私は強気』,マイクロソフトWindows本部長」というコメントもほぼ同時に報じられた。 その後もマイクロソフトは,「Windows XPのPCメーカーへの出荷,来年1月で終了へ」と突っ張っていた。それが最近では「『Windows XPの販売を5カ月延長』,米マイクロソフトが方針転換」と来た。低価格パソコン向けに新興国で販売している「Windows XP Starter Edition」については,2010年6月30日まで販売を延長するという。Vistaはどうもハッピーな状況ではない。 Vistaが好感を持たれない理由は,(1)価格が高い,(2)マイクロソフト
爆発的広がりを見せるソーシャル・メディア(前編):中身の無いコミュニケーションがなぜ若者に広がっているのか? ソーシャル・メディアと総称されるITツールが,昨今,爆発的な広がりを見せている。Wikipediaによればソーシャル・メディアとは,多数の人々が様々なコンテンツや意見,経験などを共有するためのツールのこと。そこにはWikipedia自身やブログ,SNS,あるいは動画共有のYouTubeや写真共有のFlickr,仮想世界のSecond Lifeなど多種多様なサービスが含まれる。しかし最近では,あまりの拡大の速さに,その目的が従来の尺度では測りきれないツールも登場している。中でも今回紹介する「Twitter」とリアルタイム日記は,不可解と思われるほど意味のない書き込みの連続だ。前編では,それらの実態を見た上で,無意味さの持つ意味を考えてみよう。 「一体,こんなものを何に使うのだろう」―
後輩エンジニアのOJTを任されて困っています。その後輩はささいなことで質問してきたり、僕の作業をじっと眺めていたりしますが、こっちも自分のことで手いっぱい。正直言って、うっとうしいんです。 (ソフト開発会社勤務、プログラマ/男性・28歳) A: 自分の新人時代を思い出し 時には突き放せ よく分かります。私も,いくつかの会社で後輩の面倒を見なければならなくなった時には,「うざいなぁ」と密かに思ったものです。でも,そんな時は昔の自分を思い出し,なるべく丁寧に指導するようにしました。 私がIBMの新人SEだったころ,ある先輩がアドバイザーとしてOJT指導してくれました。コンピュータの基礎をしっかり固められたのは,この先輩のおかげだと,今でも感謝しています。 元々,一を言えば十を知るような人間は非常にまれです。あなた自身が優秀だったからといって,後輩にそれを期待するのは酷というものです。それに,き
ソニーは11月1日,ビジネス向けのノート・パソコン「VAIO type G」を発表した。店頭販売モデルを12月2日に,法人向けモデルを12月4日に販売する。各種機能をカスタマイズできる「オーナーメードモデル」も用意し,11月27日から受注開始する。価格はオーナーメードモデルで最小構成を選択した場合の16万4800円から。 VAIO type Gの開発では企画段階で1300社にヒアリングを実施し,ユーザーの声を足で拾った。例えば,製薬会社で病院を訪問する営業担当者からは「お医者さんに『電源を貸してください』とはとても言えない」といった声が得られた。これらの意見を反映し,ビジネスで必要な機能と性能を決定したという。 具体的には小型軽量と長時間駆動,堅牢性にこだわった。12.1型液晶ディスプレイを搭載し,重さは最軽量構成で898グラム。これは「12.1型液晶のノート・パソコンとしては世界最軽量」
訪問履歴を残さないWebブラウザを英Browzarがベータ公開している。同ブラウザの名称は企業名と同じ「Browzar」。現在,Windows版を同社Webサイトより無償で入手できるほか,Mac OS版,Linux版もまもなくリリースする予定という。 Browzarは「完全にプライバシを保護するために」(同社),履歴,キャッシュ,クッキーを保存せず,入力時の自動補完機能を使用しない。 プログラム・サイズは264Kバイトと軽く,「ダウンロードにかかる時間はわずか数秒」(同社)。例えば,旅行先のインターネット・カフェで電子メールをチェックしたり,家族で共有しているパソコンでネット・サーフィンしたり,職場のパソコンでオンライン・バンクにアクセスしたりする場合に,即座に同ブラウザをダウンロードして利用できる。 パソコンのハードディスクやメモリー・スティック上に保存して起動できるほか,「Intern
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