本日(28日)もまた日銀応援の「経済教室」が引っかかってしまった。書き手は私も良く知る二人なので、批判めいたことを書くのは大変心苦しいのだが、「実質マイナス金利が(バブル発生の)劇薬になる」との意味付けは、逆説的に量的緩和の解除を難しくする側面をはらむ。なぜなら、実質マイナス金利がバブルを発生させるほどの劇薬的効果を持つのなら、「少し薄めて劇薬効果を弱めればいいじゃないか」と切り返されてしまうからだ。預金金利引き上げによる所得増強・消費活性化というトンデモ系に比べると、今回の教室はまだ理屈として破たんはしていないが、解除を正当化する理由として「バブル」という副作用を持ち出した時点で筋の通りは悪くなる。 そもそも、①実質金利の求め方が「短期金利-CPI」で正しいのか②マイナス金利が広がるほど物価が本当に上がるのか③現状はバブルではないとの認識が示されているが、今後マイナス金利になったとしてバ