インドの貧困層襲うコロナ 150キロ歩き、命尽きた少女―「全土封鎖」のしわ寄せ 2020年04月29日07時44分 徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー 【ニューデリー時事】13億超の人口を抱えるインドでも新型コロナウイルスの感染が深刻化しており、「全土封鎖」状態になって1カ月が過ぎた。こうした中、経済活動が停止になり失職した12歳の出稼ぎ少女が、帰郷しようと約150キロ歩いた末に命が尽きた悲劇は、社会に大きな衝撃を与えた。徹底した外出禁止など感染防止措置のしわ寄せは、人口の多くを占める貧困層に集中。モディ首相が貧困層対策で謝罪する事態にまで発展した。 米先住民ナバホ居留地でコロナ流行、「手洗い」できず…歴史的な格差浮き彫りに ◇失職し帰郷の途中に 民放NDTVなどによると、南部テランガナ州のトウガラシ農園で出稼ぎをしていたジャムロ・マクダムさん(12)は15