■最近、すこしの時間をみつけてはこつこつと製作したのは、間口4メートル弱、高さ2.4メートルの壁一面に設置するための本棚です。9つの函体を作って壁にはめ込むというやり方をしました。 前回の本棚との大きな相違は、すべての板を面取りして、ボーズ面にしたことです。手間はかかりますが、こちらのほうが洗練された印象があります。また背板を、9ミリのベニヤからOSB板に変更しました。やはり強度は抜群で、この本棚が倒れるときは、家屋自体が倒壊するときです。 この部屋もいずれ、四面に本棚をめぐらしたいと考えています。 ――機能的で収納力の高い本棚をつくるということは、私にとって切実な課題です。それはきわめて具体的な側面から、やがては知のリテラシーのプラトーへとみちびいてくれる環境の整備を意味しています。