議員同士のやりとりを黙って見守る竹原市長(右)と仙波氏=29日午前10時17分、鹿児島県阿久根市議会、森本浩一郎撮影 議会と市長の対立が続く鹿児島県阿久根市の市議会定例会が29日、7カ月ぶりに招集された。開会直後、竹原信一市長が専決処分で副市長に選任した元愛媛県警巡査部長、仙波敏郎氏(61)の副市長選任取り消しと、議場からの退席を求める決議を反市長派議員が提案。市長派が反論して審議が止まり、紛糾した。 市議会には竹原市長も出席。開会直後の午前10時すぎ、反市長派議員が仙波氏の副市長選任について「明らかな違法状態で行われたもので、総務大臣や知事が違法との見解を示すなど法的無効性が言われている」として選任取り消しと退席を求めた。 だが、提案者への質疑で、市長派議員が「片山(善博)総務相は鹿児島市で今年あった講演で地方自治法の解釈は『百人百通り』という趣旨の発言をした」などと反論。議長の見