ウクライナ侵攻は「パンドラの箱」 2022年02月24日08時49分 ロシアのプーチン大統領=22日、モスクワ(AFP時事) 【ワシントン時事】ロシアのプーチン大統領がウクライナへの派兵を決めた狙いは、同国の北大西洋条約機構(NATO)加盟阻止だが、真の目的は隣国を意のままにする「力」の誇示にあると見られている。軍事侵攻は冷戦後の平和原則を踏みにじるだけでなく、「世界中で『パンドラの箱』を開けてしまう」(ブリンケン米国務長官)危険を高めることも意味している。 「占領計画ない」も信用できず 侵略否定してきたロシア 旧東側陣営の盟主で、ロシアやウクライナなど15の共和国で構成されていた旧ソ連が消滅して約30年。1990年代後半に表舞台に登場したプーチン氏は、これまで「大国の復活」の野望を臆面もなく掲げてきた。 ただ、世界銀行によると、2020年のロシアの1人当たりの国内総生産(GDP)は約1万