文学座のベテラン俳優で、テレビや映画の名脇役として活躍した加藤武さんが先月31日、サウナで倒れ亡くなりました。86歳でした。 映画では黒澤明さんや今村昌平さんなど世界的な監督から高い評価を受け、特に横溝正史さんの推理小説を市川崑監督が映画化した「犬神家の一族」など「金田一耕助」シリーズでは、主人公の探偵に協力する警察官役で出演し、「よーし、わかった」という決めぜりふが人気を集めました。 テレビでもNHKの連続テレビ小説「天うらら」や、大河ドラマ「風林火山」など数多くの作品に出演し、名脇役として活躍しました。 加藤さんは、最近まで、舞台やテレビにも出演し、幅広く活動を続けていましたが、加藤さんが劇団代表を務める「文学座」によりますと、先月31日の夕方、都内のスポーツジムのサウナで倒れ、病院に運ばれましたが、亡くなったということです。