以下は戯言。 というわけで横浜まで行って誰かに電話しながらエスカレータで上っていくテッド・チャンを観察したりしていたわけですが、ここ数ヶ月のエントリを見ればあきらかなように僕はまったくSFには詳しくなく、具体的にいえばハヤカワ文庫SFと創元SF文庫を足して片手で足りるか足りないかくらいしか読んでない。じっさい飲み会ではあの醜態なわけで(どうもすいませんでした)、いったいなんで来たのかといわれれば、まあ生きているうちに次があるかどうかわからないこととか、暇だったからだとか、お祭り気分を味わいたかったからだとかいろいろあるのだけど、結局背中を押したのは、ミステリというジャンルの現状に対して抱き始めていたひどい閉塞感、そして今のミステリにないものがSFにはあるのではないか、という期待感だったような気がする。 これは急いで書いておきたいが、質の問題ではない。質でいえば、最近出版されているミステリの