ふるさと創生基金で購入され、展示された「一億円の金塊」=兵庫県津名町(現淡路市)(2005年3月撮影) 30年ほど前、国から自治体に一律1億円が託される「ふるさと創生事業」が世間をにぎわせました。基金(貯金)などに回す市町が多い中で、淡路島の津名町(現淡路市)が選んだのは「1億円の金塊」展示でした。奇抜なアイデアと受けとめられたようですが、展示施設にはその後370万人以上もの観光客らが訪れました。展示は終了し、金塊は、住民が毎日目にするものに変わり、今も輝いています。 1988~89年、当時の竹下登内閣が地域主体の振興策を後押しするため、地方交付税が交付される全市町・道府県に一律1億円を配分しました。 使い道はそれぞれに任せられたため「バラマキ」という批判の声も上がりました。 正式名称は「自ら考え自ら行う地域づくり事業」。日本一長い滑り台(兵庫県佐用町)や村営キャバレー(秋田県旧仙南村)、