ビートルズが解散したのは「オノ・ヨーコ」が原因、という説がある。彼女が、ジョン・レノンの妻となり、バンド内の不和を決定的にした、と。 これに対し先日、ポール・マッカートニーが、「解散はヨーコのせいではない」と語った。ヨーコを擁護するかのような、やさしい言葉、と外電は伝えた。 ポールはかつて成田空港で、大麻所持で逮捕された。私は、国外退去するポールと握手した、という話をコラムに書いた。70歳になった彼も、だいぶ丸くなったのだろうか。愛好家の末席で、そんなことを考えた。 今年はビートルズのデビューから50年。すでに山のように語られているから、ここで駄弁を重ねようとは思わない。ただ、ポールの次の発言は見逃せない。 「ジョンの代表曲『イマジン』なども、ヨーコがいなければ、できなかった。彼女は、(その資質によって、)ジョンに新たな道を開かせた」 『ジョン・レノンはなぜ神道に惹(ひ)かれたのか』。ヨー