GitHubは2020年9月30日(米国時間)、コードを本番環境に展開する前にコードの脆弱(ぜいじゃく)性を簡単に発見できるコードスキャン機能の一般提供を開始した。 GitHubはSemmleの買収で獲得したセマンティックコード解析エンジン「CodeQL」のコード解析機能をGitHubのネイティブ機能として提供することに取り組んできた。今回のコードスキャン機能は、CodeQLの機能をGitHubにネイティブに統合したものだ。2020年5月のβ版リリースを経て、今回正式版の提供を開始した。 β版では1万2000以上のリポジトリが140万回スキャンされ、リモートコード実行(RCE)やSQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)といった脆弱性を含む2万以上のセキュリティ問題が見つかった。 マージ前のプルリクエストで報告があったセキュリティ上の問題の72%を、報告から30日以内に
「GitHubはセキュリティに真剣に取り組んでいる。これは機会ではなく、責任だと思っている」と話すのはGitHub Universe 2日目のKeynoteに登壇したJamie Cool氏。 GitHubは現地時間の11月14日、セキュリティリサーチャー、メンテナー、そして企業をオープンソース的に直接つなぐ「GitHub Security Lab」を発表した。すでに100以上のCVE(共通脆弱性識別子)を発見している。 GitHub Security Lab発足の背景には、多くのプロジェクトがオープンソースパッケージに依存していること、セキュリティの専門家の不足、すでに世界中で多くの企業を受け持つ専門家のコーディネートが難しいといった課題がある。 以下の企業がパートナーとして参加している。 F5 Google HackerOne IOActive J.P. Morgan LinkedIn
基調講演では、GitHubの新機能としてプロジェクトの依存関係を表示する「Dependency graph」や、このDependency graphにおいてパッケージやアプリケーションの対応や、依存関係にあるパッケージなどで脆弱性が発見された場合に通知してくれる「Security alerts」機能などが発表されました。 プロジェクトの依存関係を表示する「Dependency graph」 GitHub上で開発されているソフトウェアの多くは、ほかのプロジェクトで開発されているソフトウェア、パッケージ、アプリケーションなどを利用しています。 同社はこうしたプロジェクトの依存関係を「Code metadata」として保持しており、同社 データサイエンスチームのエンジニアリングマネージャのMiju Han氏によると、リポジトリの75%が何らかの依存関係を持ち、半分以上は10以上の依存関係を持ち、
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