ビッグ・テック「GAFAM」(Google、Apple、Facebook《現Meta》、Amazon.com、Microsoft)を中心に語られることの多いLLMだが、“言語による性能の違い”がしばしば取り上げられる。非英語圏、中でもここ日本においては日本語特有の難しさが顕著だ。 そうした中、2023年11月に日本語に特化した国産LLMが発表され、大きな話題になった。それが、NTTが開発したLLM「tsuzumi」だ。開発をリードした一人、NTT人間情報研究所の上席特別研究員、西田京介氏はこう話す。 「NTTでは従来、言葉を理解する研究や対話するための言語モデルの研究を進めてきていました。それでも『ChatGPT』が登場したときは、研究メンバー全員に衝撃が走りました。『これはとんでもないものが出てきた』と驚きつつ、一方では日本語処理に課題があることも分かりました」 NTTの研究開発成果と技
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