神経痛(しんけいつう、Neuralgia)とは、人の体においてさまざまな原因により、末梢神経が刺激されることに起因する痛みのことである。病名ではなく症状を表す。神経痛の多くには痛みを引き起こす原因の病気がある[1]。 概要[編集] 神経系は、大きく分け中枢神経と末梢神経に分類される。末梢神経は自律神経、運動神経、感覚神経(知覚神経とも呼ばれる)からなる。末梢神経は中枢神経に情報を送り、また中枢神経から情報を受け取る役割がある。末梢神経のうち、感覚神経がなんらかの原因で刺激を受け、末梢神経の経路に沿って生じる痛みを総じて神経痛と呼ぶ。刺激を受けた感覚神経が痛みを感じ取り、中枢神経に伝え、痛みや痺れといった症状が発作性、反復性に現れる。神経痛には、原因がはっきりしている「症候性神経痛」と原因不明で起こる「特発性神経痛」がある。三叉神経痛には、原因がはっきりしている症候性と、原因疾患がわからない